呉市水道アセットマネジメント計画（案）について

　本計画は，今後集中的に更新時期を迎える水道施設及び工業用水道施設を対象に，アセットマネジメント（資産管理）手法を用いて，中長期的な更新需要や財政収支の見通しについて試算するとともに，これらを踏まえた今後の施設整備に当たっての基本方針を策定するものである。
　中長期的な水需要や施設などの更新需要及び財政収支見通しを踏まえ，水源利用の適正化，施設の老朽化対策，水需要に応じた施設規模の適正化，危機管理対策を行っていく。
　計画のフォローアップとして，今回試算した更新需要及び財政収支見通しを踏まえて，中長期的な施設整備の基本的な方針の下で，後期経営計画などに具体的に反映し実施していく。他方，経営の効率化や民間活力の導入については，呉市上下水道ビジョンなどに沿って着実に推進していく。
　また，ＰＤＣＡサイクルにより評価，検証による計画の見直しを行うことで，アセットマネジメント水準の向上を図っていく。水需要は，今後の社会情勢に応じて大きく変動する可能性があることから，水需要の動向を定期的に把握し，適宜計画の見直しを実施するとのことである。

　委員会では，水源利用の適正化，今後における工業用水道の推計や，管路などの更新基準年数設定の考え方について質疑が交わされた。また，５０年後の人口推計については，市役所内の関係課と連携するよう意見が出された。