民事訴訟の結果について（報告）

民生委員会

平成30年3月7日

　本件は、呉市川尻町の市有地に係る民事訴訟に関し、呉市が被告となっていたが、相手方と訴訟上の和解をし、終結したものである。
　和解までの経緯について、原告の祖父は、呉市が所有する土地に倉庫を建設し、その後原告が相続した。原告は、34年間公然と呉市が所有する土地を占有していることから、長期取得の20年または短期取得の10年の時効完成により、当該土地の所有権を取得したとして、呉市を被告とし、原告に対して当該土地の所有権移転の登記手続きをするよう求める訴訟が提起され、これに応訴していた。
　その後、広島地方裁判所呉支部において審理が進められ、同裁判所からの和解案の提示を受け、和解条項について検討したところ適当であると認めたため、これに応じて訴訟上の和解を行った。
　和解条項の内容については、呉市は、相手方に対し、本件土地につき、相手方が所有権を有することを確認する、相手方は、呉市に対し、本件解決金として15万円の支払い義務があることを確認する等である。