市役所本庁舎に係る強化ガラスの自然破損問題について
案 件 名 |
市役所本庁舎に係る強化ガラスの自然破損問題について |
付議された委員会 |
新庁舎建設調査検討特別委員会 |
委員会開催日 |
平成30年11月26日 |
案件の概要等 |
市役所本庁舎の強化ガラスの自然破損について、次の6つの項目について説明を受けた。
1 これまでの経緯
平成29年2月 2日 7階事務室の強化ガラス破損
平成29年4月 5日 4階事務室の強化ガラス破損
平成30年6月14日 西エントランス上部の強化ガラス破損
いずれも、破損の原因は「不純物の混入による自然破損」であるという報告を受けた。
2 強化ガラスの製造と品質管理について
強化ガラスは、板ガラスを約650℃近くまで加熱処理加工した後、表面に空気を吹き付けて急冷するが、その製造過程において、引張層に異物(硫化ニッケル)が混入することがあり、自然破損を起こす原因となる。
JISに係る品質管理は、品質検査,試験体の破壊検査、3年に一度、国の指定検査機関によるJIS認証の認証維持工場審査が行われている。
3 強化ガラスの破損について
強化ガラスの製造過程で微小な異物(硫化ニッケル)が混入した場合、その異物が膨張して自然破損が発生する。
強化ガラスが自然破損する際には、突然大きな音が発生するとともに、瞬間的にガラス全面に細かいひびが入るが、ガラスの破片は細かい粒状となるため負傷のおそれは少ないとされている。
4 セントラル硝子のヒートソーク未処理問題について
セントラル硝子の強化ガラス生産委託先の1社である旧富士ハードは、設備を増設した2003年8月頃から強化ガラスの生産能力に対してヒートソーク処理が追い付かなくなり、納期を優先しヒートソーク処理を行っていない製品を出荷していた。
セントラル硝子の系列会社が旧富士ハードを事業買収したことを契機に、従業員からの告発により判明した。
今後の対応であるが、旧富士ハードが製造した製品997枚全てを取り替える予定であるが、取替えに要する期間及び着手時期については,現在五洋建設と検討中であると答弁した。
5 AGCの強化ガラスの破損について
五洋建設がAGCの生産委託工場をの実地確認を行い、きちんとヒートソーク処理がされていると報告を受けた。
6 破損の原因及び今後の対応
現時点において、強化ガラスの破損は当該ガラス単体の問題である可能性が高いと考えられるものの、庁舎管理の中で、強化ガラス以外の部材に影響が生じていないか、ガラスを留め付けている建具にひずみが生じていないか等について、引き続き重点的にチェックを実施するとの報告を受けた。
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資 料 |
市役所本庁舎に係る強化ガラスの自然破損問題について [PDFファイル/447KB] |
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