海洋・海事専門技術セミナー in 呉 を開催しました
呉市では、呉市・広島大学Town&Gown構想を推進し、行政機関、教育・研究機関、関係団体、企業などと具体的な取組を進めていくため、令和6年1月31日に海洋文化都市くれ推進協議会を設立しました。
この度、日本リモートセンシング学会 海洋・湖沼リモートセンシング研究会と海洋文化都市くれ推進協議会の主催により、「海洋・海事専門技術セミナー in 呉」を開催しました。
当日は、海洋文化都市くれ推進協議会の会員である企業や団体など、15名にご参加いただきました。
セミナー会場の様子
海洋・海事専門技術セミナー in 呉 チラシ [PDFファイル/726KB]
セミナー概要
○日時:令和6(2024)年3月28日(木)15:00~17:30 ※終了しました
○場所:ビューポートくれ
○主催:日本リモートセンシング学会 海洋・湖沼リモートセンシング研究会、海洋文化都市くれ推進協議会
○参加者:15名及び海洋・湖沼リモートセンシング研究会メンバー
内容(敬称略)
○講演 「我が国の海洋リモートセンシングの歴史と課題」
名古屋大学 教授 石坂 丞二
日本の海洋衛星の歴史や、赤潮の発生分析など衛星を利用した植物プランクトン動態に関する石坂教授の研究内容をご紹介いただきました。また、衛星観測における海洋分野の提案が少ないことから、今後、多様な主体が集い、海洋リモートセンシングの活用に向けた戦略の議論や機運醸成を行う必要性について提言いただきました。
名古屋大学 石坂教授
○講演 「東海大学の衛星情報処理システムと衛星画像プロダクトの紹介」
東海大学 教授 虎谷 充浩
実際の衛星データによる画像データや3D動画をもとに、画素数や波長数による見え方の違い、解像度の異なる衛星の利点と欠点などについてご紹介いただきました。また、今後の課題として、デジタルデータである衛星データは大容量であり、データ処理のためには高速ネットワークや高速処理コンピュータ、大容量ストレージなどが必要となることについてお話しいただきました。
東海大学 虎谷教授
○講演 「ドローンによる環境調査の現状と海洋リモートセンシングへの期待」
ルーチェサーチ株式会社 有木 崚将
実際にルーチェサーチ株式会社で製造・販売しているドローンや近年の大規模災害時に出動した際のデータ、実験飛行映像などをご紹介いただきました。また、目視外飛行による実証実験の課題や今後の取組等、ドローンと海洋リモートセンシングの可能性についてお話しいただきました。
ルーチェサーチ 有木氏
○参加者による意見交換 「海洋リモートセンシング技術の現状と将来像」
モデレーター 広島大学 准教授 作野 裕司
各講師からの講演後、参加者全員で海洋リモートセンシングについての関心や今後期待することなどについての意見交換を行いました。
呉市・広島大学Town&Gown構想において海洋リモートセンシングを活用した取組への期待のほか、様々な分野におけるセミナーの開催や具体的な取組の実施に向けた多様な関係者による意見交換の実施など、様々な意見が出されました。
広島大学 作野准教授
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