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都市計画道路 横路1丁目白石線 プロジェクト [完成編]

更新日:2026年3月30日更新 印刷ページ表示
Story

#01

都市計画道路 横路1丁目白石線 プロジェクト [完成編]

1つの道ができ、さらに道は続く

都市計画道路横路1丁目白石線プロジェクトの写真1

都市計画道路横路1丁目白石線プロジェクトの写真2

都市計画道路横路1丁目白石線プロジェクトの写真3

プロジェクト概要

都市計画道路横路1丁目白石線プロジェクトの写真

都市計画道路 横路1丁目白石線プロジェクト

国道185線を補完し、呉市広地区の中心部を東西に結ぶ道路・横路1丁目白石線。白岳小学校の通学路でもある重要な路線でありながら、狭あいで歩道がなく、危険なことが問題視されていた。当事業は、当該道路を両側に歩道がある2車線の道路に改良し、児童を含む近隣住民への安全教育などソフト面での対策も行うことで、利便性と安全性を確保することを目的とするプロジェクトである。都市計画法に基づいて整備される都市計画道路として整備する。2016年の測量・設計からスタートし、2017年に用地を買収、2021年度から全長701mを5区間に分けて工事に着手し、2026年3月に完成した。

メンバー

Y.Iさんの写真

監督員/頻繁に現場へ赴き、関係機関や受注者との打ち合わせ、工程管理などを主に担う

土木整備課
道路整備グループ
技師

2022年度入庁

Y.I

H.Tさんの写真

主任監督員/業務の割り振りや事業の進捗確認、工程の調整など統括の役割を担う

土木整備課
道路整備グループ
グループリーダー

1995年度入庁

H.T

Chapter 1

Chapter 1の写真

バリケードを全て外し「現場」が「道路」に

通学路には歩道がなく、車両がすれ違うのが難しい箇所や車が入れない箇所もあった広地区の『横路1丁目白石線』は、当プロジェクトを経て、歩道を完備した幅員15mの道路へと生まれ変わった。人と車が交錯する危険や通行の不便さは改善され、延焼防止など防災面での安心も確保された。
測量・設計から工事完了までに要した期間は、10年。全長701mの道路を5区間に分け、工事を順次完了させてきた。最終工区の工事終盤、Y.Iさんは2日に1回のペースで現場に赴いていた。その度に「電柱や街路灯が立ったり、側溝や水路など色々な構造物ができていたりして、どんどん道路の形になっていくのを見ると『ここまでできたんだ』と達成感のようなものを感じた」という。グループリーダーのH.Tさんも、工期通りの全線開通に胸をなでおろす。
「ホッとした、というのが正直な感想です。最後は道路整備グループ全員で現場に行ってバリケードを全て外して、車が通るのを見届けるんです。その時は『あぁ、できたなぁ』と感慨深かったですね」
10年の間には人員の入れ替わりもあり、多くの技師が携わってきた。現職の6名は、この場にいられる幸運や高揚感を感じつつ、責任を一つ果たした誇りと安堵を噛み締めた。

Chapter 2

Chapter 2の写真

マニュアルも正解もない個別の調整に奮闘

関係各所と連携しながら期限内に工事を終えられるよう調整する、監督員としてプロジェクトに関わってきたY.Iさん。「バスが通る路線でもあり、電柱が立っていたりガス管が通っていたりするので、近隣住民だけでなく、様々な関係機関と調節しながら進めなければいけないのは分かっていた」ものの、「それぞれの基準や意見があって、市役所としても予算やルール等、色々な事情があるので、落とし所を探るのはやはり難しかったです」と振り返る。
特に労力を要したのは、1つの工区だけでも数十件にのぼる沿線の土地所有者との個別の調整だった。マンションの住民代表が集まる会合に合わせて、夜間に訪問することもあったという。
「たとえば、道路の高さは決まっていますが、その奥にある土地は高さが一定ではなく、道路より高かったり低かったりします。もともと住居や駐車場などがある場所に新しく道路を作るわけなので、それぞれの地権者さんと高低差や車の乗り入れをどうするかなどについて話して、対応を決めていかなければいけません。そういう色々な細かいことを一軒ずつ訪ねて相談し、調整していく作業はなかなか大変でした」
車道と歩道の間には、車の侵入を遮って歩行者の安全を守る『歩車道境界ブロック』が設置されるが、駐車場の入口等は乗り入れしやすいように傾斜がついた『切り下げブロック』に切り替えるなどの対応が必要。道路と隣接する土地の間に高低差が生じる場合は、状況に応じてコンクリートの擁壁を設置しなければいけないこともある。
件数が多いこと、それぞれに事情が違うことはもちろん、図面を見慣れている人ばかりではないため「まだ道路の形になってない状況で、イメージしていただくのが難しいと感じることもありました。折り合いがつかない時は、持ち帰って助言をいただきながら進めていきました」。
悩んだり迷ったりしたときはグループリーダーやメンバーに相談し、1つずつ課題をクリアしながらY.Iさんはゴールを目指した。

インタビューの写真

自ら答えを導き出す姿に若手職員の成長を実感

プロジェクトが事業認可を受けた2017年も道路整備グループに在籍し、地権者や自治会向けの説明会に携わったH.Tさんは、その後別部署へ異動となり、2年前にグループリーダーとして帰ってきた。主な役割は、毎月の履行報告等を見ながら、進捗状況に応じて現場の人員を増やしスピードアップを図るなどの工程管理と、通行の安全性を確保しながら工事を進めること。
地権者や居住者への対応にも心を砕いた。着工前に説明や調整をするのはもちろん、工事の進行に伴って、現状に即した説明や話し合いが必要になるケースもあり、その都度、担当者とともに丁寧に向き合ってきた。長期にわたるプロジェクトのため、土地の所有者が代替わりして、改めて理解を求める話し合いの場を設けることも。
プロジェクトに係る業務を中心となって進めるのは各担当者だが、そのサポートもグループリーダーの大事な役目。場合によっては助言や軌道修正をすることもあるという。
「なるべく担当者の考えを尊重しますが、許容範囲を超えていると感じた場合は、じっくり話します。経験を積んでもらうために、すぐに答えを教えるのではなく、ヒントを与えつつ一緒に考えるようにすることは意識しています。グループ員はみんな優秀で、やる気がある人ばかりです」
市民の快適で安全な暮らしをアシストするプロジェクトを進める一方で、公共工事の明日を担う若手育成にも注力するH.Tさん。担当者に求められれば、時間の許す限り一緒に現場へ出て必要なアドバイスをする。その成果は、着実に現れているようだ。
「最初は『どうしたらいいですか』『どうしましょう?現場に来てください』だったものが、『こういう風にしたらどうですか』『こうしようと思います』と言ってきてくれるようになりました。私もだいぶ長く経験してきていますが、若手が自分と同じ考えになった時は成長したなと感じて、嬉しく思います。引き続き道路整備に携わって、僕の経験年数を超えていってほしいですね」

Chapter 3

Chapter 3の写真

役に立てていると実感することが原動力に

生活を支える社会資本・インフラの中でも、人々がそれを利用する姿を目にする機会が特に多いものの1つが、道路だろう。工事中の現場も完全に閉鎖された空間ではないため、市民との接点が少なくない。
工事が始まる前、住民に挨拶をした際にY.Iさんは「ようやく道路ができるんだね」と期待感のこもった言葉をかけられたそう。
「工事中は、現場にいると『ここはいつできるの』と聞かれることが多く、皆さん気にされている印象でした。もともと道が狭い場所だったので、広がることで安全面でも大きく変わりますし、楽しみにしていただいていたのではないかと思います」
長期間にわたり、工事エリアの迂回などで近隣住民には負担をかけてきたが、H.Tさんは工事が完了した道路で市民に笑顔で話しかけられたことがあるという。
「散歩をされている方がいらっしゃって、『きれいな道路ができてありがとう』とお礼の言葉をいただきました。嬉しかったですね」
プライベートで近くを通るときも、現場へ向かう途中でも、工事に関わった道路が気になってしまうY.Iさん。すでに完了している区間で、利用している市民の姿を見ると達成感を感じるという。
「中学校や高校が近くにあるので、学生さんたちが歩道を歩いたり、車が通ったりしているのを見ると、いい道路ができたんだなと思います。車と歩行者が混在していたり、人しか通れなかったりという細い道だったのが、あれだけの幅員がある道路になったので、かなり利便性が上がったのではないでしょうか。地権者さんと偶然会って『ええがいになってよかったじゃん』と言ってもらったこともありました。ご満足いただけたんだなと感じました」
喜ばれている、役に立てていると実感できるふれあいは、「より良い道路づくりに取り組む」道路マンを励まし、前へ進ませる原動力となっている。

Chapter 4

Chapter 4の写真

生じうる支障を予見し対策する必要性を再認識

入庁4年目、道路整備グループに在籍してからは3年目となるY.Iさん。前職でも道路整備に携わっていたため、経験値は高い。それでも、今回のプロジェクトでは新しい経験や学びがいくつもあったという。
「工事を進める過程で何か支障が生じると、その度に工事が止まってしまうんです。そうなったら急いで現場に行って確認して対処するんですけど、事案が発生する前に『起こりうること』を予見して方針を決めておけば回避できたであろうこともあったので、そこは反省点です。現場ごとに違うことも多いので、1つ1つ経験しながら、対処法を日々学んでいます。ただ、これまでの現場で体験したことをもとに『こうしたらいいんじゃないか』という案が浮かんで、即座に対応できるようにはなってきたと思います」
工事の最終区間では、予期せぬマンホールの存在に進行を阻まれる場面があった。
「車道に側溝を据えるため掘削している途中で、現場から『マンホールがあるんですけど、どうしますか』と連絡がありました。この時は、先に別の場所での作業を進めてもらいながら対応策を検討したので工事を止めることはなかったんですが、発注する前に現地で図面と照らし合わせて確認しておけばもっとスムーズに進められたと思うので、それができていなかったのは僕のミスですね」
工事の支障になりそうなことを洗い出し、設計を委託している専門家に確認してあらかじめ方針を固めておけば、施工業者もそれを理解して動くことができる。そうするべきだった、とY.Iさん。とはいえ、広範囲にわたる道路の工事において、もれなく確認しておくことはそう簡単なことではない。
「たしかに大変ではありますね。でも、必要なことだと思います。特に今回の現場は、不測の事態や、現地の状況と設計が合わないこともあったので、今後はもっと図面と現地を見比べて工事発注できるようになりたいです」

インタビューを受ける男性の写真

仲良く仕事して、相談しやすい雰囲気作りを

30年以上のキャリアを持ち、技師として様々な部署を経験してきたH.Tさん。グループリーダーとして道路整備グループに戻り、当プロジェクトに関わるようになって2年が経つ。リーダーになる前と今の一番大きな違いは「自分で決められないこと」だという。
「以前は担当者として自分で考えて決めて、グループリーダーに報告をしていましたが、今は逆の立場。担当者から話を聞いて、場合によっては一緒に考えたり『こういうやり方もあるよ』と助言したりします。自分で決めることができない分、難しい部分もありますが、若手がみんな成長してきたので安心して任せられますし、それぞれの性格もわかってきて、やりやすくなりました。道路事業などの土木工事は市民生活に密着しているため、ご負担をお願いしなければならなかったり、ご要望に沿えなかったりする事態も完全には避けられません。若手担当者には、常に冷静に考えて、丁寧に説明することを徹底してほしいと思います。後々、お互いの理解や認識に食い違いが生じたりしないよう、できる限り現場には2人以上で行って、重要なことは上司にメモを回すように、という話もしています」
自らが受け持つ現場のことだけを考えればいい担当者と違い、グループ員が滞りなく現場を進められるように後方支援を行うこと、働きやすい環境を整えることもグループリーダーには求められる。
「とにかくグループ内で仲良くすることを重視しているので、雰囲気を良くすることには気を配っています。今のところ、みんな仲良く仕事をしてくれているので良いかなと思います」
リーダーだけに頼るのではなく、グループ員同士でも相談したり情報交換したりしやすい関係性ができているから、6人分の経験値や知識を仕事に活かすことができる。それはH.Tさん率いる道路整備グループの大きな強みだ。

Chapter 5

Chapter 5の写真

道路整備を通して人が集まり暮らしやすい呉へ

利便性と安全性を確保し、幅員を広げて延焼防止など防災にも寄与すること、それらにより地域活性化に貢献することを目的として始まった、今回のプロジェクト。全工程を終え、H.Tさんは大きな手応えを感じている。
「今回の工事区間の周辺には新たに団地が造成されており、将来的には商業施設ができるという話も聞きました。道路の沿線地域が活性化されつつあるのを目の当たりにしています。実は、今回のプロジェクトの終点から先、国道につながる道路も整備することが決まりました。さらに安全、安心な道路ができる上、平坦地で商業施設や団地も建ちやすいので、呉市に人口が増え、より賑わいが増すのではないかと期待しています」
プロジェクトの完遂により、地域には新しい風が吹き始めた。しかし、市民の暮らしをより良くしていくために、これからも道路をはじめとするインフラ整備は終わりなく続いていく。H.Tさんは、自らの知見を継承することで呉市民へ貢献したいという。
「道路には様々な基準や決まり事があります。私が知っていることは、全て若い職員たちに教えておきたいです」
後に続くY.Iさんも意欲は十分だ。
「このプロジェクトで得た知識を、別の道路改良工事でも活かせたらと思います。イレギュラーなことが発生した時の対応力は未熟なので、現場を経験しながらもっと学ばなければいけません。工事監督として、今後もインフラ整備を通して市民の安全・安心な生活を守り、地域活性化につなげていきたいです」
ベテランから若手へ経験や知識、呉への想いはつながり、道ができてゆく。

プロジェクト担当部署の職種を一部ご紹介

土木整備課 道路整備グループの写真

土木技術(平成26年度入庁)

土木整備課 道路整備グループ

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水道建設課 管路整備グループの写真

土木技術(平成29年度入庁)

水道建設課 管路整備グループ

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動き出す、まちの未来。現場から紡ぐ仕事の記録

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呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)リニューアルプロジェクト

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アーバンスポーツ施設整備事業プロジェクトの写真

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アーバンスポーツ施設整備事業プロジェクト

始動編

完成編