厚生労働省においては,団塊の世代が75歳以上となる平成37年(2025)年を目処に,要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう,地域包括ケアシステムの構築を目指しています。
こちらのページでは,地域包括ケアシステムについて掲載しています。
総合事業に関連するページはこちら→介護予防・日常生活支援総合事業 関連ページ
地域包括ケアシステムとは,高齢者が住み慣れた地域で日常生活を営むことを可能とするため,「住まい」・「医療」・「介護」・「生活支援・介護予防」が連携し,包括的・一体的に提供される体制のことです。
平成37年(2025)年には,団塊の世代が後期高齢者(75歳以上)の仲間入りをされ,医療や介護等を必要とする人の急増が見込まれています。同時に,日本は人口減少社会を迎えており,支える側の労働者人口が減り続けていくことで,介護人材の確保は今後ますます難しくなることが予想されています。
こうした現状を踏まえ,今後,各市町が地域の特性などを活かして,住まい,医療,介護,生活支援や介護予防などの一連のサービスが適切に提供され,住み慣れた場所で安心して生活ができる地域づくりに取り組んでいくこととなります。
◎参考
呉市においても,医療・介護サービスが必要な方,一人暮らし高齢者や高齢夫婦世帯,認知症高齢者などの増加が見込まれています。また,日常生活においては,地域との関わりの希薄化や社会的孤立などの地域課題を抱えており,地域包括ケアシステムの構築が必要になります。
呉市では,医師,薬剤師,看護師などの医療専門職,介護サービス事業者,民生委員,老人クラブなど地域の団体,行政や地域包括支援センターが連携を強化し,皆で力を合わせて,地域全体で高齢者を支えていく体制づくりを目指しています。呉市の地域包括ケアシステムのイメージは次のとおりです。
地域包括ケアシステムでは,介護保険制度などの「共助」,行政による福祉事業などの「公助」の充実だけではなく,一人ひとりが自ら介護予防などに取り組んだり,できる範囲のことは自分で行う「自助」,地域での支え合いである「互助」が重要となります。「自助・互助・共助・公助」が連携して,高齢者の生活をバランスよく支えていく取組が必要になります。
自分で自分を助ける 「自助」 |
自分の力で暮らすため,介護予防に取り組んだり,必要に応じて民間サービスを選択して利用したりすること。 |
---|---|
ボランティアなど地域の支え合い 「互助」 |
友人や地域住民など,お互いが協力し合うこと。 住民同士のちょっとした助け合いやサークル活動,ボランティアによる支援など。 |
社会保険制度 「共助」 |
制度化されたサービス。 介護保険制度や医療保険制度など。 |
行政による公的サービス 「公助」 |
行政が行う福祉事業やサービスなど公的な支援。 生活保護や人権擁護,虐待対策など。 |
(資料:三菱UFJリサーチ&コンサルティング)
添付ファイル:4つの助 [その他のファイル/115KB]
人口減少社会では,支援が必要な方を支える担い手不足が見込まれています。そのため,増加する様々な困りごとに応えるために,介護専門職だけでなく,地域住民やボランティアなど多様な主体による支援が必要になります。
支援が必要な方にとって,身近な存在である地域住民との支え合いの輪が広がることで,地域における人間関係や社会関係を継続でき,生きがいや生活の質の向上につながることが期待されています。
また,支援を行う人にとっても健康づくりの効果が期待できます。
支え合い活動で身体を動かすことで自らの介護予防につながり,地域の中で役割を果たすことで,生きがいが生まれたり生活の質の向上が見込まれ,健康寿命の延伸につながります。
呉市では,高齢者の日常生活を支援する地域団体等に対して,要件に該当し,必要性が認められる場合には,運営費などの助成を行います。
補助金に関してはこちら→住民主体の介護予防・生活支援サービス
添付ファイル:お互いさまの助け合い [その他のファイル/439KB]
介護予防・日常生活支援総合事業
総合事業のご案内ページです。
総合事業,サービス内容,事業所一覧,利用までの流れ等を掲載しています。
介護予防・日常生活支援総合事業(事業者向け情報)
総合事業の事業者向けページです。
規則,様式,説明会資料,サービスコードを掲載しています。
住民主体の介護予防・生活支援サービス
住民団体等による生活支援サービスのご案内ページです。
支え合いホームヘルプサービス,その他生活支援サービス,補助金に関することを掲載しています。
生活支援体制整備事業(協議体・生活支援コーディネーター)
生活支援体制整備事業のご案内ページです。
協議体の概要や取組,生活支援コーディネーターについて掲載しています。
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、Adobe社サイト<外部リンク>からダウンロードしてください。(無料)