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「市長発言」(株)ディスコへの呉市長訪問について

9月13日に呉市長がディスコ桑畑工場を訪問し、見学させていただきました。

その際のディスコからのご説明の趣旨と、見学を終えての市長の思いは以下の通りです。

説明の趣旨

株式会社ディスコは、1937年に呉市阿賀町にて創業した精密加工装置メーカーです。創業当時は「第一製砥所」を商号としていました。海軍工廠の軍需に期待し創業したものの、後発メーカーだったこともあり受注は思うようにはいかず、民間企業相手への営業にシフトし、東京へ進出しています。その後、精密な切削・研削を実現する加工砥石のメーカーとして、家庭用の積算電力計の磁石の先端への溝入れや、万年筆のペン先を切り割るための極薄砥石の開発をおこない、100%のシェアを獲得するに至りました。東京進出後も呉の工場は稼働を続け、現在は呉市に2つの主要工場(呉工場・桑畑工場)をもつ企業へと成長しています。

万年筆用に開発した極薄砥石はその後さらに薄くなり、半導体や電子部品の加工に用途が拡大していきました。砥石の性能を最大限に引き出すため、1975年には装置の自社開発に成功し、半導体ウェーハ向けの精密加工装置を世に送り出しました。以後は世界シェア7割を誇るメーカーとして成長を続けています。昨今は、AI・IoTや次世代通信規格「5G」のさらなる普及、自動運転技術の進展、新型コロナウイルスの世界的な拡大にともなう生活様式の変化などにより、中長期的な半導体・電子部品の需要拡大が見込まれます。2021年8月には桑畑工場の新棟を竣工し、将来の需要増に備えた3回にわたる増築工事を完了しました。呉市で生産された製品が世界の半導体・電子部品の生産を支え、世界中の人々の生活の利便性向上、快適な暮らしの実現に貢献し続けています。

市長の思い

株式会社ディスコは、高度な「切る・削る・磨く」技術を生かして、精密加工装置(半導体製造装置)などの優れた製品を世界に送り出している呉を拠点とする代表的な企業です。

その技術はスマートフォンや電気自動車など、デジタル製品の主要部品である「半導体」をつくるために必要不可欠であり、目に見えないところで、私たちの快適な暮らしを支えているとともに、その分野では、世界トップシェアを誇っています。

平成30年度には住みたい行きたいまちづくり事業~平成30年7月豪雨災害からの復興ということで、企業版ふるさと納税として呉市に対して、2億5千万円を納付していただきました。

また、令和2年2月には、内閣府から、企業版ふるさと納税の活用において特に顕著な功績を上げ、他の模範となると認められる活動を行った企業として、内閣府特命担当大臣から表彰されています。

このほか、呉市において、事業拡大と雇用創出など、呉市の経済に多大な貢献をしていただいております。今回の訪問により、今後も益々発展される企業であると確信したとともに改めて、呉市の大切な企業であるということを再認識させていただきました。呉市の中高生などの若者の皆様には、是非このことを良く知っていただきたいと思います。

なお、現在、生産が急速に拡大しており、常時従業員の採用が追いつかず、常に職員の募集をされていると聞いています。

ディスコは郷原の緑あふれる自然の中で、優れた福利厚生施設を完備されています。世界最先端の暮らしや産業を支えるディスコへの就職に呉市のみならず日本中の若者の皆様には是非チャレンジして呉に住んでいただきたいと存じます。