ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

備えておくこと

※株式会社中国放送在中 気象予報士監修​

日頃からの備え

総合防災ハザードマップ 家族で話し合っておく
 災害が発生したとき,どこに避難し,どう連絡を取り合うのか,家族で事前に話し合っておきましょう。

 土砂災害ハザードを確認する
 土砂災害ハザードマップで,自宅周辺の状況や避難ルートを確認しておきましょう。

 家の中・外の備え
 側溝や排水溝は,日頃からよく掃除して水はけをよくしておきましょう。

 非常用品の確認
 飲料水は1人1日3リットルが必要になります。卓上コンロや予備のカセットボンベなどの確保,懐中電灯,ランタン用の電池の予備も準備して
 おきましょう。

大雨・洪水時の避難

 備え確認気象に関する情報はテレビ等で確認
 防災情報は刻々と変化します。最新情報をテレビやラジオから入手して,安全な行動を取りましょう。

 危険な所は避ける
 道路は,なるべく真ん中を歩く。塀ぎわ,狭い道,がけや川のそばは避けましょう。
 垂れ下がった電線には近づかないように。

 洪水の中での避難はできるだけ避けましょう。
 歩ける水の深さは50cm程度が限度です。ひざ上まで水につかると歩きにくくなります。
 水中の溝等に注意し,長い棒を杖代わりにして確認しましょう。

 その他
 ・家に避難先,安否状況のメモを残しておきましょう。
 ・避難する前には,ブレーカーを落とし,ガスの元栓は止めておく。

避難する時の服装のポイント

 備え服装避難時の服装
 ・リュックを背負って,両手があいている。
 ・手には軍手
 ・ヘルメット or 帽子をかぶる
 ・長そで,長ズボン
 ・マスク着用
 ・運動靴

 履き慣れた靴,歩きやすい靴で避難しましょう。
 長靴は,水が入ると動きづらくなるので×
 水中でも脱げにくく動きやすいひも靴は○

非常持ち出し品・備蓄品の用意

 備え備蓄品いざというときは,すぐに避難しなければなりません。
 そのようなときに備えて,非常持ち出し品などを常備し,リュックサックなどにまとめておきましょう。
 ★持ち出し品が多すぎると避難が大変です。目安は男性で15キロ,女性で10キロ程度です。

 非常持ち出し品の一例
 ●食品・水
  飲料水
  乾パン,缶詰など,火を通さなくても食べられるもの
  ごはんなどのレトルト食品,クラッカー,菓子類
  乳幼児用の粉ミルク,哺乳ビン,離乳食など
 ●携帯電話用充電器
 ●救急用品
  ばんそうこう,キズ薬,包帯,常備薬
 ●日用品
  ナイフ,缶切り,ライター,電池,使い捨てカイロ
  ビニール袋(多目的に使える大・小),ティッシュペーパー
  紙おむつ,生理用品,軍手,手袋,メガネ
 ●貴重品
  現金(小銭も)
  預金通帳,印鑑,健康保険証などの身分証明書は,日頃から保管場所を把握しておきましょう。
 ●衣類
  下着,上着,タオル,ブランケット,毛布など
 ●避難所での感染対策
  マスク,消毒液,体温計,タオル,ウエットティッシュ など

ペットと一緒に避難するには

 ●日頃の備え
  ペット用の避難袋も用意しておく(ペットフード,排泄物の処理用具など)
 ●避難中・避難先では人とペットの安全確保
  必ずケージやキャリーバッグを持参
  エサやり,排泄物の処理などペットの世話は飼い主の責任

  災害時のペットの同行避難(呉市)

 

学ぶ

土砂災害とは

 「土石流」「がけ崩れ」「地すべり」
 特に命に関わるような危険な場所は「土砂災害警戒区域・特別警戒区域」に指定されている。
 呉市の指定箇所は,4098か所(2023年5月現在)

「垂直避難」で十分なの?

 学び2学び1土砂災害では8割以上が屋内で犠牲となっている
 →2階にいれば助かった可能性があるケースも確かにあるが・・・

 土砂災害で犠牲になった人の約9割は
 「土砂災害の危険か所またはそのすぐ近く」
 →土石流では家屋が破壊されるため2階でも助からない
  (建物にいること自体が危険)
 →土砂災害は安全な場所へ移動して避難することが原則
  (垂直避難では助からないケースも)

土石流の特徴を知る

 学び3学び4「逃げ切れない」
 時速20~40キロ
 土石流発生からふもとの住宅に到達する時間は数十秒~数分程度
 →気がついた時には手遅れの可能性も

 「下に逃げてはダメ」
 事前に安全な場所に避難しておくのがベスト
 →もし逃げ遅れて巻き込まれる危険度が切迫している時は
  「土石流の流れと直交する方向」へ
  「少しでも高い場所」に逃げる

 「一度だけではない」
 同じ渓流で何度も発生することがある
 →広島土砂災害(2014年)や熱海(2020年)では同じ場所で3度発生

豪雨時の移動は大きな危険を伴う

 学び5平成30年7月豪雨では徒歩や車で移動中に死亡するケースが相次ぐ
 徒歩で移動中に流される,崩落した道路や橋に気づかず車ごと転落
 坂道が濁流となって車を押し流す。アンダーパスで水没など
 →車で犠牲になった人の多くは避難行動ではなく「日常の移動中」に被災

 

大規模災害につながる雨の降り方

 学び61時間100ミリ超の猛烈な雨が数時間続く(2014年広島土砂災害)
 ダラダラと雨が降り続いた後,最後に非常に激しい雨のピーク(1999年6.29豪雨災害,平成30年7月豪雨)

 

 

 

危機度分布(キキクル)活用を

学び7 「今降っている雨がその地域にとって災害につながる状況か」を示す指標
 →平成30年7月豪雨では,土砂災害や浸水害,河川の氾濫が起きた所はキキクルで
  「危険(紫色)」や「災害切迫(黒色)」となっていた。

 気象庁 キキクル(危険度分布)<外部リンク>※外部サイト