現在,関東地方において,30歳代~50歳代の男性を中心に風しんの発生報告が増加しています。
首都圏を含む関東地方では,人の往来も多いことから,今後も風しんの流行が拡大する可能性があ
りますので,注意してください。
風しん(三日ばしか)とは,風しんウイルスによっておこる急性の発疹性感染症で,感染すると約2
~3週間後に発熱や発疹,リンパ節の腫れなどの症状が現れます。
感染経路は,飛沫感染で,ヒトからヒトへ感染が伝播します。
症状は不顕性感染から,重篤な合併症併発まで幅広く,特に成人で発症した場合,高熱や発疹が
長く続いたり,関節痛を認めるなど,小児より重症化することがあります。
・風しんについて(厚生労働省ホームページ)<外部リンク>
・風疹とは(国立感染症研究所ホームページ)<外部リンク>
・風疹Q&A(国立感染症研究所ホームページ)<外部リンク>
・先天性風疹症候群とは(国立感染症研究所ホームページ)<外部リンク>
また,風しんは,妊娠初期にかかると,胎児に感染し,赤ちゃんが,難聴,白内障,先天性心
疾患を特徴とする先天性風しん症候群を持って生まれてくる可能性が高くなります。
妊婦や妊娠を希望される女性が周りにいる方は,先天性風しん症候群から子どもを守るため,任
意で風しんの予防接種が推奨されています。予防接種が推奨される人は,風しんにかかったことが
なく,予防接種を受けていない,または予防接種を1回しか受けたことがない人です。
呉市では,妊娠を希望する女性及びその同居者の方を対象に,平成31年1月1日から風しんの抗
体検査及び予防接種費用の助成を実施します。
・平成31年1月1日より風しんの抗体検査及び予防接種費用助成制度を開始します
医療機関受診時のお願い
急な全身性の発疹や発熱などの症状が出たら,早めに医療機関を受診しましょう。
風しんを疑う症状がある場合や,風しん患者との接触がある場合は,あらかじめ医療機関に電話
で連絡し,その旨を伝えたうえで,医療機関の指示に従い受診してください。
受診の際は,マスクの着用など,感染を拡げないよう注意してください。
定期予防接種の対象のお子さんは,忘れないように予防接種を受けましょう。
第1期:生後12月~生後24月に至るまで
第2期:小学校就学前の1年間