呉市が実施する定期予防接種はつぎのとおりです。
種類・接種回数 | 対象疾病 | 標準的な接種方法 (好ましい接種方法) | 無料で接種 できる年齢 |
|||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
5種混合(DPT-IPV-Hib) [PDFファイル/237KB] |
4種混合(DPT-IPV) |
3種混合 (DPT) 1期:4回 |
2種混合 (DT) 1期:3回 2期:1回 |
ジフテリア(D) | ジフテリア菌がのどについて,気道がふさがって息が出来なくなったり,菌の毒素で神経麻痺や心臓の筋肉の炎症を合併して重症化することもあります。 | 【1期】 百日せき罹患者は2種混合ワクチンと不活化ポリオワクチンを選ぶこともできます。
【2期】 (DT2種混合ワクチンを使用) |
1期:生後2か月~90か月に至るまでの間 2期:11歳~13歳未満 |
|
破傷風(T) | 破傷風菌が傷口から入って,菌の毒素で筋肉がけいれんし,最終的には後ろに大きく弓なりになる姿勢になり,痛く苦しい症状を伴います。 | |||||||
- | 百日せき(P) | 百日せき菌がのどなどにつき,かぜのような症状で始まり,せきが長く続くようになり,けいれんや肺炎を起こしたりします。 | ||||||
不活化ポリオ(IPV) | ポリオ(IPV) | ポリオウイルスによる感染症です。感染してもほとんどの場合は発病しないか,発病しても多くはかぜ症状ですが,まれに手足に麻痺を起こし,運動障害が残ります。 | ||||||
ヒブ [PDFファイル/140KB] | ヒブ感染症 | 鼻やのどにいるヒブという菌が体内で増殖して,脳障害を起こす細菌性髄膜炎,呼吸困難になる喉頭蓋炎や細菌性肺炎などを起こします。 |
追加:3回目終了後,7~13か月までの間隔をおいて1回 |
生後2か月~60か月に至るまでの間 | ||||
小児用肺炎球菌 [PDFファイル/134KB] | 肺炎球菌 感染症 |
鼻やのどにいる肺炎球菌が体の中に入り,細菌性髄膜炎や細菌性肺炎などを起こし,重症化することもあります。 |
追加:生後12か月~15か月に至るまでの間に,3回目終了後, 60日以上の間隔をおいて1回 |
生後2か月~60か月に至るまでの間 | ||||
B型肝炎 | 急性肝炎となりそのまま回復する場合もあれば,慢性肝炎となる場合もあります。年齢が小さいほど,急性肝炎の症状は軽いかあるいは症状はあまりはっきりしない一方,ウイルスがそのまま潜んでしまう持続感染の形(キャリア化)を取りやすいことが知られています。 |
|
生後12か月に 至るまでの間 |
|||||
ロタウイルス [PDFファイル/200KB](注2) | ロタリックス | 2回 | ロタウイルス感染症 | ロタウイルスによる胃腸炎で,嘔吐,下痢に伴う脱水症状や合併症を起こしたりします。 | 27日以上の間隔をおいて2回 初回:生後2か月に至った日から出生14週6日後までに1回 |
出生6週から24週までの間 (令和2年8月以降に生まれた方) |
||
ロタテック | 3回 | 27日以上の間隔をおいて3回 初回:生後2か月に至った日から出生14週6日後までに1回 |
出生6週から32週までの間 (令和2年8月以降に生まれた方) |
|||||
1回 |
結核 | 結核菌が,主に肺について肺結核を起こします。子どもでは脳を包む髄膜につく結核性髄膜炎や重い肺の病気等,重症化することもあります。 | 1回:生後5か月~8か月に達するまでの間 | 生後1歳に至るまでの間 | ||||
2回 |
麻しん | 熱,鼻水,せきなどの症状のあと,3日~4日目から全身に発疹が出て,高熱が7日~10日続きます。気管支炎,肺炎,脳炎等を合併しやすいです。 | 1期:生後12か月~生後24か月に至るまでの間 2期:小学校就学前の1年間(年長児) →年長児の保護者の皆さんへ [PDFファイル/224KB] |
|||||
風しん | 体に赤い発疹が出ます。脳炎や血小板減少性紫斑病という合併症が起こることがあります。妊娠初期の女性がかかると出生児への障害の原因となることがあります。 | |||||||
2回 |
水痘 | 水痘帯状疱疹(ほうしん)ウイルスの感染により,発熱と発疹を伴って発病します。発疹は水ほうになり,強いかゆみがあります。水ほうは黒いかさぶたになり,脱落して治癒します。まれですが,合併症もあります。 |
|
生後12か月~36か月に至るまでの間 | ||||
4回 |
日本脳炎 | 感染した豚の血から,蚊を介して日本脳炎ウイルスに感染します。多くの場合は無症状ですが,脳炎を起こすと重症化します。 | 1期初回:3歳~4歳に達するまでの間に、6日~28日間隔で2回 1期追加:2回目終了からおおむね1年後,4歳~5歳に達するまでの間に1回 |
生後6か月~90か月に至るまでの間 | ||||
2期:9歳~10歳に達するまでの間に1回 |
9歳以上13歳未満 | |||||||
3回 |
ヒトパピローマ ウイルス感染症 (子宮頸がん) |
発がん性ヒトパピローマウイルスの感染が原因で引き起こされ,20代~30代で急増しているのが特徴です。多くの女性が一生のうち一度は感染するありふれたウイルスで,感染しても多くの場合自然に排除されますが,感染した状態が長く続くと,子宮頸がんを発症することがあります。 ※子宮頸がん予防ワクチンには,「サーバリックス」 (グラクソ・スミスクライン(株))と「ガーダシル」(MSD(株))と「シルガード」(MSD(株))の3種類のワクチンがあります。いずれも子宮頸がんの予防効果があります。医療機関で相談し,原則同一のワクチンを3回接種してください。 |
標準的な接種 | 定期の接種間隔 |
小学校6年生~ 高校1年生相当年齢の女子 |
|||
ワクチン名:サーバリックス 中1の間 2回目:1回目の接種から1か月 3回目:1回目の接種から6か月 |
2回目:1回目の接種から 1か月以上 3回目:1回目の接種から 5か月以上かつ 2回目の接種から 2か月半以上 |
|||||||
ワクチン名:ガーダシル 中1の間 2回目:1回目の接種から2か月 3回目:1回目の接種から6か月 |
2回目:1回目の接種から 1か月以上 3回目:2回目の接種から 3か月以上 |
|||||||
ワクチン名:シルガード 中1の間 2回目:1回目の接種から2か月 3回目:1回目の接種から6か月 |
2回目:1回目の接種から 1か月以上 3回目:2回目の接種から 3か月以上 |
|||||||
子宮頸がん予防ワクチン接種の積極的な勧奨を再開しました。 接種に当たっては、有効性とリスクを理解した上で接種してください。 → 子宮頸がん予防ワクチンの接種の積極的な勧奨を再開しました。(呉市保健所) |
||||||||
積極的な勧奨再開に伴う救済制度(キャッチアップ接種)について |
(注1)HBs抗原陽性の妊婦から生まれた乳児として,健康保険の給付によりB型肝炎ワクチンの投与を受けた方は,定期予防接種の対象者にはなりません。
(注2)初回接種は,14週6日までに受けてください。また,腸重積症の既往のある方,未治療の先天性消化管障害を有する方,重症複合型免疫不全を有する方は,定期予防接種の対象者にはなりません。
(注3)日本脳炎の予防接種は,積極的な勧奨を差し控えたことにより接種機会を逃していることがあります。平成7年4月2日~平成19年4月1日生まれの人は,救済措置として無料で接種できます。対象者及び接種方法についてはこちらをご覧ください。
▼コチラからダウンロードできます▼
子どもの定期予防接種一覧 [PDFファイル/166KB]
予防接種法に基づく,定期予防接種とするためには(1)予防接種法施行令に定められた年齢と(2)予防接種実施規則に定められた接種間隔の両方を満たす必要があります。
予防接種法に基づく定期の予防接種について [PDFファイル/444KB]
予防接種法における年齢の計算は,「年齢計算ニ関スル法律」と「民法第143条」により,誕生日の前日に1歳を加えるように定められており,次の通り解釈します。
子どもの定期予防接種協力医療機関 [PDFファイル/211KB]
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、Adobe社サイト<外部リンク>からダウンロードしてください。(無料)