給水方式について
印刷用ページを表示する掲載日:2024年11月22日更新
呉市では,過去,4階建て以上の建物については,配水管からの水道水を受水槽に貯めて,ポンプにより高置水槽に上げた後,給水を行う方法(受水槽方式)を採用していました。しかし,老朽配水管の更新等により,平成14年4月1日から,10階建て程度までの建物(一日の使用水量50立方メートル以下)について,配水管の水圧が基準を満たすこと等の条件が整った場所では,受水槽を経由しない直結方式が可能になりました。
※このほかに併用方式もあります。
直結方式の代表的な例
直結直圧方式と直結増圧方式
直結直圧方式とは,配水管から受水槽を経由しないで,直接,給水する方式です。メータ下流の給水管に加圧ポンプを取り付けると直結増圧方式となります。
受水槽方式の代表的な例
加圧ポンプ方式と高置水槽方式
加圧ポンプ方式とは,配水管から水道水を受水槽に貯めて,そこからポンプを使用して,所定の水圧で直接給水する方式です。受水槽からポンプを使用して屋上などに設置してある高置水槽に送水し,給水すると高置水槽方式となります。
直結方式(直結直圧・直結増圧)のメリット・デメリット
メリット
- 水槽の点検・掃除などが必要なくなり,メンテナンスが楽になります。
- 水槽を設置するスペースが不要となります。
デメリット
- 配水管事故等の断水時には,すぐに給水停止になります。
- 渇水時に水圧の制限(減圧)を行ったときや配水管の水圧の変化によって,出水不良を起こすことがあります。
- 直結増圧方式は,加圧ポンプを使用しているため,停電と同時に給水停止になります。
直結方式の適用ができない建物
- 高台等の低水圧区域にある建物
- 多量の水を使用する製造工場等水使用が極端に集中する建物及び付近の給水に支障をきたすおそれのある建物
- 入院または手術設備のある病院,ホテル等のように常時給水が求められる建物
- 有害薬品,化学薬品等を取り扱い,水が逆流した場合に,重大な水質汚染事故となるおそれのある建物
- 大規模な空調,電気機器等に補給する水を常時必要とする建物
- 給水装置の構造及び材質の基準に適合しない建物
直結方式への切替えに必要な主な条件
- 既設管の材料が「給水装置の構造及び材質の基準」に適合した製品が使用されていること。
- 既設配管の耐圧試験において,1分間1.75メガパスカルの水圧を加えた後,水漏れ等が生じないこと。
- 水質試験を行い,環境省令で定める水質基準を満たしていること。
貯水槽水道の管理
水道法の改正に伴い,平成15年4月1日から,受水槽・高置水槽・圧力水槽は「貯水槽水道」として,貯水槽水道の設置者(所有者)の管理責任が明確になりました。
お問い合わせ
既存の受水槽を経由する方式から,直結方式への変更については,いろいろなケースがありますので,必ず事前にご相談ください。