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薬師如来坐像(東善寺)|呉市の文化財

薬師如来坐像(東善寺)
やくしにょらいざぞう(とうぜんじ)

薬師如来坐像
市有形文化財 平成11年12月3日

 この像は,像高60cm,カヤ材で,平安時代前期のものです。

 現状は後補の漆箔で全面が覆われていますが,当初は素地のままで仕上げた檀像であったと想定されます。左右の均衡を崩した両肩,手板に概形を造り出したままの両耳,簡単な衣文の彫りなど,きわめて粗放な表現でありますが,地髪部から大きく盛り上がった肉髻(にっけい)のさま,裳先の出を小さくして中央で左右に捌いた膝前のかたちなどは古様を示しています。

 蒲刈町における木彫仏開始期の様相を物語る遺例です。

所在地

蒲刈町大浦(東善寺)

交通案内

瀬戸内産交バス 沖友天満宮~中国労災病院線「営農センター」バス停下車 徒歩約15分

公開情報

一般公開されていません。