三刀家史料(蘭学史料等)|呉市の文化財
印刷用ページを表示する掲載日:2021年7月30日更新
三刀家史料(蘭学史料等)
みとけしりょう(らんがくしりょうとう)
市有形文化財 昭和59年10月1日
呉地方でただ一人,適塾(緒方洪庵塾=現大坂大学の前身)で西洋医学を学んだ地元の医師・三刀寛一郎が収集,筆録したもので,一個人のまとまった史料として貴重なものです。
三刀寛一郎は,天保8(1837)年,仁方村に生まれ,安政2(1855)年に適塾に入門。文久2(1862)年5月に帰郷し,同年6月から4年間,芸州藩初の船医(西洋医)の一人となり,以後医師として活躍,大正6(1917)年にその生涯を閉じました。
史料は医学書223冊,諸記録・手紙等文書類95点からなっています。いずれも呉地方に新しい医学が取り入れられるその時々の様子や,明治維新前後の芸州藩の複雑な立場や動き等が,通志とは違った視点から見えてくる史料といえます。
所在地
仁方町戸田
公開情報
一般公開されていません。