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誓光寺の梵鐘|呉市の文化財

誓光寺の梵鐘
せいこうじのぼんしょう

誓光寺の梵鐘


市有形文化財 昭和41年10月1日

 梵鐘は,信仰心の厚かった堺屋見誉道意(けんやとうい)という広島の人が,母親と思われる女性の冥福を祈るために,貞享5(1688)年に造らせたものです。現在の廿日市市の鋳物師・山田貞栄という名工の手に成るもので,広島にあった長安寺へ5代目住職の時代に寄進されたと鐘に刻まれています。その後,長安寺が火事に見舞われたため,この釣り鐘は縁あって誓光寺に移されたといわれています。戦時中,軍に金属製品を供出していたときでさえも,この鐘は特に保存の価値があるということで残されたそうです。

 吉浦で除夜の鐘をつけるのは誓光寺だけで,大晦日にはたくさんの人が寺を訪れます。23時30分を過ぎるころから人の列ができはじめ,0時を過ぎても行列が絶えないこともあります。長い年月を経た今でも梵鐘は,昔と変わらない音を響かせています。

所在地

吉浦中町2丁目

交通案内

・JR「吉浦駅」下車 徒歩約8分

・広電バス 吉浦天応線「吉浦駅前」バス停下車 徒歩約8分

公開情報

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