持国天・増長天立像|呉市の文化財
印刷用ページを表示する掲載日:2021年7月30日更新
持国天・増長天立像
じこくてん・ぞうちょうてんりゅうぞう
市有形文化財 平成11年12月3日
持国天の像高101.1cm,増長天の像高103.5cmで,二天共に檜材,平安時代(12世紀前半)のものです。
二天ともに瞋目念怒の面相でありますが,激しい誇張は行わず,肉取り豊かでおだやかな表現になっています。また,片手を振り上げ両足を開いて構え,腰にひねりをきかせた体躯の動きが的確に造形されており,中央の作風を学んだ巧みな作技を見ることができます。螺髻(らけい)の形式,列弁文で飾った天冠台,落ち着いた面貌表現,丸みのある体躯の肉取り,彫りの浅いおだやかな衣文のさばきなど,いずれも平安時代後期の特色を備えています。
蒲刈町における藤原彫刻の展開を実証する重要な造像例です。
(写真は増長天立像)
所在地
蒲刈町大浦(東善寺)
交通案内
瀬戸内産交バス 沖友天満宮~中国労災病院線「営農センター」バス停下車 徒歩約15分
公開情報
一般公開されていません。
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