広青年教育センターの蘇鉄|呉市の文化財
印刷用ページを表示する掲載日:2015年11月1日更新
広青年教育センターの蘇鉄
ひろせいねんきょういくせんたーのそてつ
市天然記念物 昭和47.3.31
この蘇鉄は,以前には広長浜の専徳寺の境内にあったものです。専徳寺が創建された室町時代中期(約500年前)には,寺の庭にあったと伝えられている雌雄一対のソテツです。明治42年(1909年),広村公会堂(現在の広小学校南側)が建設されたとき,この雄株を記念樹として前庭に移植し,昭和44年(1969年)には,広青年教育センターが開所した際にも再移植され,駐車場整備のため位置が動かされました。
ソテツは雄株と雌株とに分かれ,冬でも青々とした葉を楽しませてくれるほか,夏には淡い黄色の花を咲かせます。日本では九州,沖縄の暖かい地方に自生し,その他の地域で見られるものは植栽されたものです。
市内最大のこのソテツは,根回り高さともに約3メートルで,根元近くで枝分かれし,東西南北に5メートルも枝を広げています。約500年ほどの歳月を重ねた大木を,3度移植したにもかかわらず,樹勢のおう盛な点や,移植の史実もはっきりしていることから,天然記念物としての価値が大変高いソテツです。
所在地
広市民センター
交通案内
「広市民センター」バス停下車,徒歩約1分