田中八幡神社の社叢|呉市の文化財
印刷用ページを表示する掲載日:2021年7月30日更新
田中八幡神社の社叢
たなかはちまんじんじゃのしゃそう
市天然記念物 昭和42年10月1日
天応の住宅街に,ぽっかりと浮かび上がっている田中八幡神社の社叢は,潮風や乾燥に強いモッコクをはじめ,クロガネモチやクスノキ,ヤブツバキなどで構成されており,神社の建つ小さな丘いっぱいに繁っています。海岸地の社叢にみられる代表的な植物が多く,風化した花崗岩の小丘に自然に着生したものと,神社境内に栽植されたものとがありますが,現在では自然植生はわずかに残されているだけです。
土地が比較的狭く土壌も腐植質が少ないので,乾燥や潮風に耐性のあるモッコクが多く見られます。高木層にはアベマキ,ウラジロガシ,クスノキ,クロガネモチ,モッコク,ヤブツバキなどが見られ,どれも巨木で極相林の面影を残し生息は良好です。低木層はアラカシ,カナメモチ,クロキ,ネズミモチなどが見られます。林床は明るく,草木層はベニシダで代表されます。
所在地
天応宮町
交通案内
広電バス 吉浦天応線「大屋橋」バス停下車 徒歩約3分
公開情報
常時公開しています。
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