銭神岩|呉市の文化財
印刷用ページを表示する掲載日:2021年7月30日更新
銭神岩
ぜにがみいわ
市天然記念物 昭和53年10月1日
夕日を浴びると,この岩が輝いて見えたことなどから「大晦日に黄金の鶏がこの岩の上で鳴く」という“金鶏伝説”が地元に古くから伝わり,『芸藩通志巻八十二』という歴史書にも「郷原村,野呂山の内銭神原にあり,俗伝に除夜に金鶏石上に鳴く」と記されています。金鶏とは,天上に棲んでいるという鶏のことで,この鶏が最初に鳴いて夜明けを告げると,これに応じて,地上の鶏が一斉に鳴き始めると言われています。
岩の大きさは幅3.7m,奥行き3.7m,高さ3m,下部の周囲は13mと,大人9人が手をつないでようやく届くという大きなものです。この岩は“流紋岩”と呼ばれ,流れるような文様があるのが特徴です。火山灰でできた岩が,火山の噴火かマグマの熱で一度溶かされ,再び固まるときにできたものです。この付近は地表の砂や泥が雨水で流され,石や岩が多く露出しています。中でも,銭神岩があまりにも大きいため,神が宿っていると考えられ,信仰の対象とされてきたようです。
所在地
郷原町
交通案内
広電バス 郷原黒瀬線「グリーヒル郷原」バス停下車 徒歩約10分
公開情報
常時公開しています。
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