宇都宮黙霖翁誕生の地|呉市の文化財
印刷用ページを表示する掲載日:2021年7月30日更新
宇都宮黙霖翁誕生の地
うつのみやもくりんおうたんじょうのち
市史跡 昭和51年10月1日
呉の生んだ思想界の先覚者・宇都宮黙霖は,江戸末期(1824年)長浜に生まれ,当地の専徳寺などで15歳から勉強を始め,漢学,国学,仏学を修めました。漢詩「菊花を詠ず」は19歳の作で代表作の一つです。先生に指導を願ったところ「もう教えることはない」と言われるほどでした。22歳の時,旅の途中で病気のため聴力を失いましたが,その後も九州・山陰・江戸に遊学し,白己の思想を確立しました。幕末の思想家吉田松陰とも親交があり,松陰の思想に少なからず影響を与えた人物です。そのため歴史の流れを変えた「思想界の先覚者」と言われています。
明治維新後は郷土に帰って数多くの書物を著し,明治27(1894)年,日清戦争中に,時の総理大臣・伊藤博文が来広した際,総理から「先生」と呼ばれて周囲の人々を驚かせたという逸話も残っています。
所在地
広長浜3丁目
交通案内
生活バス 広長浜線「長浜桟橋」バス停下車 徒歩約5分
公開情報
常時公開しています。
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