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小坪神楽|呉市の文化財

小坪神楽 
こつぼかぐら

小坪神楽


市無形文化財 昭和44年10月1日

 小坪神楽の歴史はおよそ200年に及ぶと言われています。広小坪地区は江戸時代末頃から石灰製造が行われており,三方を山に囲まれている地形のため,その運搬にはすべて海路が使用されていました。小坪神楽の起源は,そうした折,たまたま立ち寄った愛媛県大三島の大山祗神社(おおやまずみじんじゃ)の「神楽」を見て習い覚え,小坪八幡神宮の秋祭りに舞ったことに始まると言われています。それ以後,地元青年団の手によって毎年奉納されてきました。

 戦後の混乱期でも地元住民の心のよりどころとして行われ,青年団から自治会へと引き継がれました。小坪神楽では,神を招き,神の心を慰めるために祭りの始めに行う「儀式舞」と,その場にやって来た神に,周りの人たちと一緒に祭りを楽しんでもらおうと演じてみせる「形式舞」の,合せて21種類の舞が上演されます。神楽は小坪地区在住の独身男性が舞っていましたが,昭和60(1985)年からは女性も加わるようになりました。囃子方(笛を吹く役)は小学校高学年の児童が務め,太鼓も参拝した人がたたいたりするなど,現在でも地域が一体となって伝統を守っています。

所在地

広小坪1丁目(小坪八幡神社)

交通案内

生活バス 広長浜線「こつぼふれあい広場」バス停下車 徒歩約3分

公開情報

10月下旬に小坪八幡神社で奉納されます。