民事訴訟の結果について（報告）

　呉市が被上告人等となっている民事訴訟について、最高裁判所において平成30年1月25日付けで上告を棄却し、上告審として受理しないとの決定が行われ、呉市の勝訴が確定した。
（事件の概要）
　相手方は、呉市が相手方の同意なく、訴外広島電鉄株式会社に対し、相手方の人事考課等の個人情報を提供した行為は呉市個人情報保護条例第10条第1項の規定に違反する行為であり、当該行為により、相手方のプライバシーが侵害され、精神的苦痛を受けたなどと主張し、呉市に対し，当該精神的苦痛に係る慰謝料及び弁護士費用として、相手方一人につき金33万円及び当該遅延損害金の支払を求め訴えを提起した。
　平成28年9月9日に広島地方裁判所呉支部において、呉市敗訴の第1審判決の言渡しが行われたが、呉市はこれを不服として、平成28年9月12日付けで広島高等裁判所に控訴し、平成29年3月8日に同裁判所において、呉市勝訴の第2審判決が言渡された。
　これに対し、相手方は第２審判決について不服として、平成29年3月21日付けで最高裁判所に上告及び上告受理の申立てを行い、同裁判所において平成30年1月25日付けで、相手方の上告を棄却し、上告受理の申立てについては受理しないとの決定が行われた。

　委員会では、もう1件同種の裁判が進行中であるが、第2審判決が今回と逆になった場合はどうなるのかという質疑に対し、当局は、恐らく上告することになるだろうと答弁した。