場 所: 豊浜まちづくりセンター1階 (呉市豊浜町豊島3526-15)
開 館: 8時30分から17時15分まで 土・日曜日も開いています
300年の歴史のある豊浜の伝統漁法「アビ漁」を紹介する施設として,斎島の「あびの里いつき」に展示されていた資料や写真を移設・増強して,リニューアルオープンしました。
「アビ」は,昭和39年に広島県の県鳥(けんちょう)に指定された県を代表する鳥です。
大きさは鵜と同じで,首が長くて,くちばしは鋭く,冬場の純白な腹羽が特徴です。
アビは,北極圏などで夏季に繁殖し,冬季に南下してくる渡り鳥です。豊島,斎島付近は特に多く,
「アビ渡来群雄海面」として,国の天然記念物に昭和6年2月20日に指定されています。
アビ漁(イカリ漁)とは、「アビ」と「漁師」と「魚」達が一体となって展開する世界でも珍しい伝統漁法です。
アビは毎年1月上旬に渡来してきますが、その頃多くの「イカナゴ」が波面に群れをなしています。
アビはイカナゴが好物で、アビの群れは円陣を作りながら水面や水中で捕食します。
追われたイカナゴは、水中深く逃げ込み乱舞します。
この乱舞を見たタイやスズキの食欲に火がつき、海底から上がって来たところを漁師が釣り上げるものです。