呉市動物愛護センターには,まだ自分でご飯を食べられないため,人間がミルクを与えて育てる必要がある子犬が保護されることがあります。
この小さな命を救い,新しいご家族とのご縁をつなげるために,子犬の『預かりボランティア』の助けが必要となります。
☆子犬の『預かりボランティア』とは・・・(子犬の「預かりボランティア」募集ページより一部抜粋)
・乳飲み子や子犬を育てるボランティア
・期間は1週間から長くて2ヶ月程度
・無報酬,ミルク代,フード代,医療費及び交通費等の費用は自己負担 など
これまで子犬の『預かりボランティア』の活動をされた方のご意見をご紹介します |
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Q.『預かりボランティア』をやってみようと思った理由を教えてください。
A.もともと飼養サポートボランティアとして,呉市動物愛護センターで活動していましたが,
コロナの影響でその活動が難しくなり,「自分たちに何かできることはないか?」と考えていました。
ちょうどそのタイミングで,乳飲み子が保護され,その子犬たちを助けたいと思い,
家族と相談して『預かりボランティア』の活動をスタートしました。
Q.『預かりボランティア』を始めて,大変だったことは何ですか?
A.たくさんありますが(笑),特に「子犬の健康管理」です。初めて預かったのは,乳飲み子4匹でした。
子犬の育て方は,センターと動物病院に相談しながら取り組みました。
ミルクを飲ませることは,ボランティア活動で経験したことはあったのですが,自宅でやってみると上手く行かなくて苦戦しました。
母犬の乳首ではない哺乳瓶への抵抗がすごくて,1日何も飲んでくれない事もありました。
動物病院に行き,「ミルクの温度」「飲ませ方の角度」「排泄のさせ方」など,改めて一通り教えていただきました。
みんな無事に元気に育ち,新しいご家族のもとで幸せに暮らしています。今は,次の子犬4匹を育てています。
【ボランティアさんのご自宅での預かり1日目の様子】 【おもちゃでの遊び方も学びました】
Q.『預かりボランティア』をして良かったことは何ですか?
A.家族の雰囲気が明るくなったことです。『預かりボランティア』は家族の理解・協力が必要です。
犬育ては本当に大変ですが,家族と話し合いながら育て方を決めるので,とにかく会話が増えます。
ともに悩み,ともに喜び,“家族”というチームの団結がより深まったように感じます。
Q.『預かりボランティア』をするには,どのような準備,心構えが必要ですか?
A.【準備について】
まずは,自宅内で預かる子犬の生活スペースの確保とご飯の準備をしました。
我が家の飼い犬もいるので,それぞれのスペースを柵で仕切る,脱走対策をすることから始めました。
預かりの子犬は人に馴れること,生活音に馴れることを意識して,なるべく人の生活スペースに近いところで育てています。
預かる子犬の月齢に合わせたミルクやフードは,メーカーによっては体質に合わず下痢をすることがありました。
個々の体調をみながら,どの商品を使用していくのか決めました。
その他は,育てながら必要な物を準備していきました。
【成長過程に合わせた子犬の生活スペースを確保】
【ボランティアさん宅の飼い犬と。犬社会のことを勉強?】
【心構え】
子犬は体調が急変することもあります。いざという時に備えて,自宅近くの動物病院の連絡先,
診療日と診療時間,行き方を調べておくと安心して育てることができます。
あとは,自分や家族に育てることができる時間と体力,育てるためにかかる費用の準備ができるかどうかかなと思います。
【預かりボランティアさんに手足を触られる練習の様子】
Q.これから子犬の『預かりボランティア』にチャレンジしたい方へのアドバイスは?
A.子犬の個性やご家庭の環境などはそれぞれ異なるので,「こうすれば絶対大丈夫」ということは言えませんが,
ひとつの事例として参考にしていただけたら嬉しいです。相談ももちろん大丈夫です。
ボランティアさん,ご協力ありがとうございました。
呉市動物愛護センターでは,ボランティアの方に子犬を預かっていただいている期間もフードの種類や食べさせ方の食事面について,
予防接種や駆虫の医療面についてなど,随時電話での相談や面談を行いその活動をサポートしています。
ご案内 |
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呉市動物愛護センターでは,子犬の『預かりボランティア』を募集しています。
子犬の『預かりボランティア』の詳細はこちらをご覧ください。→子犬の『預かりボランティア』の詳細
また,活動内容について,詳しく聞いてみたいことがあれば,呉市動物愛護センターまでお問い合わせください。