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呉市教育委員会教育長あいさつ


寺本教育長 

 

 

 


 

 
 
 

 処暑の候,暦の上では暑さがおさまる頃となりましたが,まだまだ残暑続く中,呉市立学校においては2学期がスタートしました。
 保護者,地域の方々,市民の皆様には日頃から,呉市の教育活動への御理解,御協力をいただいていることに心より感謝申し上げます。
 この夏は,記録的猛暑が続いた一昨年や昨年よりも早いペースで熱中症警戒アラートが発表され,県内で初めて最高気温40℃を観測するという命に関わる危険な暑さとなりました。これまで40℃を超えなかった地点においても複数確認され,40℃という気温がどこでも観測される時代に入ってきたようです。
 しかし,この暑さの中,大阪・関西万博会場では,連日,入場を待つ人の列ができ,累計来場者数は,1,700万人を超えました。日差しを遮るだけでなく,涼やかな風が吹き抜ける大屋根リング,多数の給水機・マイボトル洗浄機・水飲み場等の設置,涼やかな工夫を凝らした休憩所の設置など,万博会場においても,様々な暑さ対策がなされています。また,すべての来場者が安全・安心に楽しむことができるよう,会場すべてがバリアフリーとなっています。このような会場での展示やイベントを通じて,多様性のある持続可能な社会に向けたメッセージを発信しています。
 さて,来たる10月2日(木),3日(金)は,小中一貫教育全国サミットを,ここ呉の地で開催します。小中一貫教育全国サミットとは,小中一貫教育に関する情報交換や研究発表を行うことを目的として開催する全国大会のことです。
 呉市では,「中1ギャップの解消」と「自尊感情の向上」をねらいとし,平成12年度,全国に先駆けて小中一貫教育の研究をスタートさせ,平成19年度からは全ての中学校区で小中一貫教育を実施し,その成果を全国に発信してきました。
 そして,社会が急激に変化し,多様性の尊重が大切な今だからこそ,学校段階等間のつながりを一層重視し,これからの社会を生きるこどもたちに必要な資質・能力の育成を目指して,取組を進めています。小中一貫教育を始めた本市において全国サミットを開催することで,小中一貫教育の原点に立ち返り,これまでの取組の成果と課題を整理するとともに,小中一貫教育の「新たな意義」を見いだしていきたいと考えています。
 また,引き続き,「地域とともにある学校」を目指し,今年度から全ての呉市立学校に導入したコミュニティ・スクールに取り組むとともに,いじめ・不登校・命を大切にする教育について充実を図り,さらには,教職員による不祥事の根絶に向けて取り組み,安全・安心で信頼される学校づくりに努めます。
 
 今後とも,本市教育の推進に,御理解・御支援をよろしくお願いいたします。

呉市教育委員会教育長  寺本 有伸