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呉市教育委員会教育長あいさつ


寺本教育長 

 

 

 


 

 
 
 

 処暑の候,暦の上では暑さがおさまる頃となりましたが,残暑続く中,呉市立学校においては2学期がスタートしました。

 保護者,地域の方々,市民の皆様には日頃から,呉市の教育活動への御理解,御協力をいただいていることに心より感謝申し上げます。

 この夏は,毎日のように熱中症警戒アラートが発令され,酷暑の日々が続くとともに,パリオリンピックに熱い声援を送る日々でもありました。セーヌ川を舞台に行われた開会式。約1万人の選手団を乗せた約160隻のボートがセーヌ川を下り,選手たちが笑顔で手を振る姿が大変印象的でした。また,ヴェルサイユ宮殿やエッフェル塔スタジアムなどの世界遺産が競技会場として使用されたことも驚きの一つでした。100年ぶりのパリでのオリンピック開催は,新たな発想が大いに生かされ,多様性や一人ひとりの違い,個性が尊重される現代に,大きな一石を投じた大会でした。子どもたちは,その瞬間に懸けて闘うオリンピック選手の姿から,大きな夢や希望を抱いたことでしょう。子どもたちには,2学期からの学校生活においても,自らの夢や目標をもち,その達成を目指して粘り強く取り組んでほしいと願います。そのためにも,子どもたち同士が互いの違いやよさに気付き,認めることができる学校風土づくりを大切にしたいと考えています。

 一方で,8月8日には日向灘を震源とするM7.1の地震が発生し,南海トラフ地震発生の可能性が平常時に比べて相対的に高まっているとして「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表されました。令和6年度の呉の学校教育では,昨年度に引き続き,重点施策の一つとして「防災教育の深化」に取り組んでいます。呉市において,毎年出水期までに行っている「土砂災害対応携帯マニュアル」を使い,避難場所や経路,避難の仕方について家族と話し合って確認することの大切さを再認識したところです。土砂災害のみならず地震・津波にも備え,これからも,子どもたちにいざというときに行動できる力を身に付けるとともに,子どもたち一人ひとりの「自分の命は自分で守る」力の育成に取り組んでいきたいと思っています。

 また,教育DXをさらに推進し,8月からAI型デジタルドリル「Qubena」を本格導入しています。AIによる個別最適な学びにより,子どもたちの学習意欲の向上や確かな基礎学力の定着を図るとともに,蓄積された教育データを授業改善に生かすことにより,子どもたち一人ひとりの主体的な学びの実現へとつなげてまいります。

 引き続き,いじめ,不登校,命を大切にする教育にもしっかりと取り組み,安全・安心で信頼される学校づくりに努めます。

 今後とも,本市教育の推進に,御理解・御支援をよろしくお願いいたします。

呉市教育委員会教育長  寺本 有伸