日本近代洋画の巨匠として知られる,呉市安浦町出身の南薫造(1883-1950)。官展や光風会展,日本水彩展などで活躍し,帝国美術院会員や帝室技芸員に任命されたほか,母校・東京芸術学校の教授として多くの画家を育てました。
数多くの教え子たちの中でも,特に親しい師弟関係の1人であったのが新延輝雄(1922-2012)です。広島市生まれで幼い頃から油絵に親しみ,東京美術学校を優秀な成績で卒業。原爆で両親を亡くす苦境を乗り越え,広島を拠点として日展や日洋会で活躍し,師の南とともに戦後広島の文化復興に尽力しました。南が日本の印象派と呼ばれた鮮やかな色彩で瀬戸内の風景画を描いた一方,新延は柔らかな色調で瀬戸内の風景を表現しました。
今回の作品展では,師弟が描いた水彩画を中心とした作品を鞆の浦から呉,そして宮島を目指す船旅に見立て展示します。2人がともに見つめたであろう美しい瀬戸内の風景を,思う存分お楽しみください。
瀬戸の港町(鹿老渡)(新延輝雄) 竹原の町並み(新延輝雄) 瀬戸内初夏風景(南薫造)
チラシはこちら 新延輝雄と南薫造 [PDFファイル]
・開催期間 2024年6月8日(土曜日)~12月8日(日曜日)
・開館時間 9時00分~16時30分
・休館日 火曜日(祝日・休日の場合は翌日)
・観覧料 一般200円(160円)・高校生120円(100円)・小中学生80円(60円)
※1 ( )内料金は20名以上の団体料金
※2 呉市内に在住し,呉市内の学校に通学する高校生以下は無料
※3 広島中央地域連携中枢都市圏(竹原市・東広島市・江田島市・熊野町・海田町・坂町・大崎上島町)の小・中・高校生は無料(住所と学年が確認できるものが必要)
※4 呉市いきいきパスをお持ちの方,原爆手帳・障害者手帳等をお持ちの方は無料(要証明書)
・お問い合わせ先 0823-84-6421(南薫造記念館)
南薫造・南の弟子である新延輝雄など,南薫造記念館所蔵の計288点の作品をフルカラーで紹介する図録(税込1,500円・A4サイズ・135ページ)を好評販売中です。お買い上げ頂いた方には,絵はがき8枚組をプレゼント致します。購入希望の方は係員にお尋ねください。
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