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学芸員
呉市の歴史を残し、知ってもらう仕事
寄贈される歴史資料の受け入れと整理、データベースへの登録のほか、展示のやりかえや、館内の点検などが中心です。寄贈していただく資料には、脆くなっていて扱いに神経を使うものもあります。受納する手続きは地味で細かい作業ですが、そういうことが嫌いではないので苦になりません。呉市の歴史を残す仕事ができていること、それを様々な展示で皆さんに見てもらえることにやりがいを感じます。特に、寄贈された資料が企画展等で展示され、寄贈していただいた方が見に来られて「よかったです」と声をかけていただく時などは感慨深いです。
地元の人々とのつながりが強いのが良い
地元の人々とのつながりが非常に強く、僕のように静岡からやってきた人でも受け入れてもらえる環境なのはすごくよかったです。同期とのつながりが良好で、同僚や上司は仕事に関して適切な助言をしてくれるので、働きやすいです。歩いているだけで様々な古い遺構と出会え、歴史を感じられるまちも、僕にとってはとても魅力的です。大和ミュージアム4階に上がると、呉港を一望するテラスがあるのですが、そこが一番好きな場所です。誰でも無料で入れる場所なので、ぜひ立ち寄って欲しいです。
23万点以上の資料を把握するプロに
人と接することがあまり得意ではなかったのですが、寄贈者とやりとりしなければならない機会も多く、仕事を通して徐々に人付き合いの仕方を覚えてきたかなと感じています。日々の資料整理では、情報を記入する際は誰が見ても分かるような書き方をすることを心がけています。大和ミュージアムには公称しているだけでも23万点以上の資料があるので、それらをすべて把握して、必要な資料があればすぐに出せるような寄贈資料のプロフェッショナルになっていきたいと思っています。
経歴情報
静岡県出身
平成29年度入庁
海事歴史科学館学芸課 学芸グループ
1日の流れ
始業(8:30)
開館前の館内点検
来館者の案内
昼休憩(12:00~13:00)
収蔵庫にて資料整理
他の博物館との連絡調整
終業(17:15)
大学で学んだ近現代史に関わる仕事を求めて