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仕事始めの式での挨拶

平成30(2018)年1月4日

仕事始めの式での市長挨拶

 皆様,明けましておめでとうございます。平成30年の年頭,仕事始めにあたり,職員の皆様にご挨拶を申し上げます。今年の正月は3日間,とても天気がよかったので,多くの皆様には,大変穏やかな新年をお迎えになったと思います。しかし,中には年末年始も休まず,出勤された方がいらっしゃいました。消防署や病院,福祉施設,そして大和ミュージアムなど,年末年始も休まず開いてお客様を迎えられた施設の皆様には,誠にご苦労様でした。心からお礼を申し上げます。年末の31日は私も大和ミュージアムに入館料を支払って,一入館者としてお伺いしました。市長挨拶①

 さて,私は昨年11月の市長選挙に立候補させていただき,多くの方々の支持をいただいて,市長に就任させていただきました。まだ一ヶ月半しか経っていませんが,あっという間でした。就任後直ちに補正予算などのいくつかの重要な案件について議会に議決をいただく必要がありましたので,すぐに議会を招集し,議案を提出させていただきました。議員の皆様方から,厳しくも温かい応援と期待の気持ちのこもったご質問をいただきました。そして,提出した議案のすべてについて無事ご了解をいただきました。

 この一ヶ月半の間に何があったのか,私自身あらためて呉市のホームページにある市長の部屋の「市長動向」を読み直してみました。東京や広島で国や県,呉に立地している企業本社への挨拶回りをさせていただいたり,呉市にとって大事な行事や会合に出席してお礼などのご挨拶をさせていただいたり,新しい市長として,テレビや新聞などのマスコミの取材を受けたりと,昨年は目まぐるしい日々が続きました。

 この間,職員の皆様には,議会答弁をはじめとして,一つひとつの案件について,まだ慣れない私をよく助けていただきました。おかげさまでなんとかこれまでそれぞれの案件に対応することができました。職員の皆様に心からお礼を申し上げます。どうかこれからも助けていただきますよう,お願いいたします。

 ところで,年末の25日から28日までの間に,やっと皆様の職場を直接お訪ねすることができました。各地域のすべての市民センター,まちづくりセンター,消防局,3つの消防署,上下水道局,クリーンセンター,下蒲刈病院,そして庁舎内の各部・各課を回らせていただくことができました。

 そして28日の夕方から夜遅くにかけては,28日から30日までの3日間,特別警戒に出動をしていただいた消防団の皆様にお礼を申し上げるために,中央,音戸,広,川尻,蒲刈で行われた,消防団の5つの方面隊のお集まりに,それぞれの管轄の警察署長様と一緒に伺いました。

 このように各職場を回らせていただくことで,改めて呉市役所の仕事の範囲の広さ,本当にいろんな仕事をしているということを実感いたしました。基礎自治体として,市民の皆様の日常生活を職員の皆様に支え守っていただいている,ということがよくわかりました。これからも職員の皆様には,それぞれの現場で市民の皆様のお心に寄り添って,ご意見を丁寧に聞いていただきますよう,お願いいたします。また市民の皆様に対して隠し事をすることなく,できるだけ広く等しく情報を公開するように努めるとともに,えこひいきすることなく,公平でクリーンな市役所行政を行うようお願いいたします。

 昨年11月20日,私が初登庁の際に,いま申し上げたことを含めて,課長職以上の職員の皆様へのあいさつで,5点のお願いをいたしました。ここで改めまして,全職員の皆様に5つの点について申し上げたいと思います。最初の2つは基本的な考え方,あとの3つはその応用でございます。1点目は,当たり前のこと,基本的なことを丁寧にきちんと行っていただくことでございます。2点目ですが,自分の心の声をよく聞いていただくことでございます。時々判断に迷ったら,心の声に耳を傾けて,正直な自分の気持ちをよく確かめていただきたい。

 以下の3点は1点目,2点目の応用でございます。当たり前のこととは何だろうか,心の声を聞いていただく,その応用でございますが,1点目はすでに先ほど申し上げましたように,市民の皆様のお心に寄り添って丁寧にお話を聞くこと,市民の皆様に対して,隠し事をしないこと,えこひいきをせず,公平でクリーンな市役所行政を行うことでございます。

 応用の2点目ですが,常に仕事の目的は何なのか,いったい何のために仕事をしているのか,そういう出発点,基本に戻り,心の声を聞いて日々の仕事をしていただきたいということでございます。日々の仕事を繰り返している中で,つい何のためにということを忘れてしまいがちでございます。そうすると,無駄な仕事とか,もう一度やり直さないといけないという手戻りが生じてしまいます。どうか,この仕事は何のためにやっているのかということをよく考えていただきたいと思います。

 最後の応用の3点目,全体の5点目でございますが,これは,思い切って挑戦をしていただきたいということです。たとえ前例がなくても思い切ってやってみてください。結果が失敗だとしても,その方が一生懸命やっているのか,本気でやっているかはよくわかると思います。そのことは,皆様も感じていると思います。いい加減な気持ちでなく,よく考えた上で市民の皆様のために挑戦したのであれば,周りの人はよく見てくれています。結果的に失敗したとしても,その経験は呉市役所全体で共有すれば,大きな役に立ちます。何もしないよりは遙かに市民のために役に立ちます。

 以上の5点,改めてお願いをいたします。11月20日に挨拶で申し上げましたことは皆様に届いていると思いますが,もう一度よくお考えいただきたいと思います。

 ちょっと悲しい話ですけども,昨年の暮れには職員の不祥事があり,それについて処分を行いました。市長としては申し訳なく,また残念に思いました。そこで再発防止のために,職場ごとに職員に事案の内容を詳しく説明をして,どうしたら同じようなことを繰り返さないようにできるのか,話し合っていただくようにお願いしました。もし,各職場で事案の具体的な説明,あるいはみんなで再発防止のためにどうすればいいかという話し合いがまだ行われていなければ,できるだけ早くそれを行っていただきたいと思います。

 同じ職場の職員がよくコミュニケーションをとって,お互いのことをよく知っているということは大事なことだと思います。いずれにしても,仕事はひとりではできません。よい仕事をするためにも,また間違いを起こさないためにも,特に上司・先輩の方は日頃から部下・後輩の一人一人の職員の方がどういう夢を持っているのか,何を目指しているのかを知っておいていただいて,モチベーションが下がらないよう,挑戦の心を失わないように気配りをしていただきますようお願いいたします。

 私は選挙の時に呉市民がワクワクできるよう,「くれワンダーランド構想」を提案いたしました。その実現のためには,市民の皆様に,それぞれ自らの立場で創意工夫,挑戦つまりチャレンジ,そして投資をしていただくとともに,市外からも投資を呼び込んで,市民が呉市内で楽しく過ごせるように,また観光客などの交流人口を増やせるようにしていくことが大事だと考えています。

 呉市は広島市や,東広島市に比べて,小売店や楽しく過ごすためのサービス業,それから観光業のシェアが低いという点がありますが,できるだけ市民の方々にチャレンジ,投資をしていただく,そして市外からも投資を呼び込んでいく,そういうことができれば,大変呉市の将来は明るいというふうに思っています。

 女性や若者を含めたすべての市民の方がチャレンジできるよう,市役所や商工会議所などの経済界をはじめ,市民全体で応援していけるようにすることが非常に大事だと考えています。職員の皆様には,市民のチャレンジのために,市役所として何ができるのか,大いに知恵を絞っていただきたいと思います。

仕事始めの式② 今日,私が申し上げることの最後ですが,それは平成30年度予算の査定がいま進んでいるということです。市役所がこれからやらなければいけないことは,市民の皆様の日常生活を守り支えることから,呉市の明るい将来のために市民の皆様が思いきってチャレンジできるようにタイミングよく手を打っていくということまで多くあります。しかし財政状況は非常に厳しく,少ない経費で多くの効果を生むように工夫をしていかなければなりません。

それができるのは,仕事の具体的な内容がわかっている現場の皆様だけです。現場でないとどういう工夫をしたらいいか分かりません。是非,現場の一人一人が基本に立ち戻っていただいて,この仕事の目的は何だろうか,良かれと思ってやっていることがかえって迷惑をかけていることはないだろうか,むしろ少ない費用で市民の皆様の満足度を上げることはできないだろうかとあらためて考え,思い切って挑戦していただきたいと思います。

 最後の最後に,今年が皆様の一人一人にとって挑戦の年,飛躍の年になりますよう,健康で幸せな一年をお過ごしになりますようお祈りをいたしまして,年頭の挨拶とさせていただきます。