（8/25）まちづくりを考える学生シンポジウム－自然、文化、歴史が共存するまちづくり－　を開催しました

シンポジウムについて

　広島大学たおやかプログラムと呉市（広島大学呉サテライト）の共催によるシンポジウムを開催しました。

　呉市豊町御手洗地区で実施した学生研修（8月17〜25日）の成果発表とパネルディスカッションを行い、広島大学の教職員の方々を含む約80名の方に参加いただきました。

学生研修について

　学生研修の参加者は、たおやかプログラムの学生の他、インド４大学（インド工科大学デリー校、インド工科大学ムンバイ校、ビルラ技術工科大学ピラニ校、インド経営大学院大学アーメダバード校）とテキサス大学オースティン校、同志社大学の大学院生の7大学計33名。

　学生達は、多国籍のグループを組み、実際に島に滞在しながら、過疎化が進む御手洗地区の観光開発についての提案作成に取り組みました。グループ成果発表では、Free Wi-Fiやスマートフォンアプリによる観光客情報の収集や、日常的な体験の観光化など幅広い提案がなされました。

パネルディスカッションについて

　「自然、文化、歴史が共存するまちづくり」をテーマとするパネルディスカションでは、プログラムコーディネーターの藤原章正教授をモデレーターとし、中越信和客員教授（福山大学）、ジョセフ・チア特任教授（和歌山大学）、プレム・パンゴトラ名誉教授（インド経営大学院大学アーメダバード校）がそれぞれ瀬戸内の自然環境、島嶼部の観光開発の世界的動向、持続可能な観光と経済について話題を提供しました。

　さらに、笛吹理絵助教（広島大学）、大森和雄課長（呉市企画課）、下村佳世課長（呉市観光振興課）および研修に参加した大学院生３名を交え、島嶼部の持続可能な観光について議論を行いました。

　そこでは、第一に地域住民の満足度を高める観光政策の視点が必要であり、そうした視点で取り組む事で観光客への魅力が増すこと、また、島嶼部を含めた広域経済を考慮した取り組みの重要性についての議論がなされました。

　さらに、自動運転や文化財のデジタルアーカイブ化など広島大学に求められる科学技術、地域貢献について意見交換が行われました。

　本シンポジウムは、英語を交えて行われましたが、同時通訳により、英語が聞き取れなくても聴講いただくことができました。

学生研修の模様