CKD(慢性腎臓病)とは,様々な腎臓病の総称です。
腎臓機能が低下すると自覚症状はほとんどありませんが,心血管疾患,脳血管疾患,人工透析への危険性が高くなると言われています。
呉市CKD(慢性腎臓病)予防ネットワークでは,健診等の結果,腎機能の低下が確認された方に,早期に適切な医療を受けていただき,必要に応じて専門医療機関との連携によって腎機能の低下を予防するものです。
1 呉市の集団健診における特定健診(国民健康保険・後期高齢医療等)で「【別表1】健診からの受診勧奨基準」に該当される方に,CKD予防ネットワーク予防ネットワークかかりつけ医(以下,「かかりつけ医」。)への受診勧奨を行います(様式1)。
2 「かかりつけ医」は,「【別表2】病診連携紹介基準」に該当する方を必要に応じてCKD予防ネットワーク「専門医療機関」(以下,「専門医療機関」。)へ紹介(様式2)。
3 「専門医療機関」では,確定診断等を行い,今後の治療方針等を「かかりつけ医」に伝達します(様式3)。
4 呉市は対象者からアンケートにより受診状況等の情報を収集します(様式4)。
5 呉市は対象者へ,次回の専門医療機関への受診勧奨等及び保健事業を提供します。
※1 「かかりつけ医」とは,呉市内の医療機関となります。
※2 「専門医療機関」とは,呉共済病院(腎臓内科),呉医療センター(腎臓内科),青山病院,中央内科クリニック,谷本医院,博愛クリニック,クレア焼山クリニック,広島ベイクリニックとなります。
【別表1】 健診からの受診勧奨基準
以下のいずれかがある場合,呉市は,呉市CKD予防ネットワーク「かかりつけ医」へ受診勧奨を行う。 1) 尿蛋白2+以上 2) 尿蛋白と血尿がともに陽性(1+以上) 3) 40歳未満 GFR0ml/分/1.73平方メートル未満 40歳以上70歳未満 GFR50ml/分/1.73平方メートル未満 70歳以上 GFR40ml/分/1.73平方メートル未満 「CKD診療ガイド2012」参照 |
【別表2】 病診連携紹介基準
1)~3)のいずれかに該当するCKDについて,「かかりつけ医」は「腎臓専門医」へ紹介し,連携して診療する。 1) 高度の尿蛋白(尿蛋白/Cr比0.50g/gCr以上,または2+以上) 2) 尿蛋白と血尿がともに陽性(1+以上) 3) 40歳未満 GFR60ml/分/1.73平方メートル未満 40歳以上70歳未満 GFR50ml/分/1.73平方メートル未満 70歳以上 GFR40ml/分/1.73平方メートル未満 また,3か月以内に30%以上の腎機能の悪化を認めるなど進行が速い場合や血糖及び血圧のコントロールが不良な場合には腎臓専門医,高血圧専門医または糖尿病専門医に相談し,治療方針を検討する。 「CKD診療ガイド2012」参照 |