重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は,平成25年1月に国内で初めて患者が確認され,
呉市内においても,平成25年に2件,平成26年に2件,平成27年に3件,平成29年に2件,平成30年に3件
平成31年に1件,令和2年に4件,令和3年に4件,令和4年4月に1件,5月に3件の患者発生が確認されました。
ウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染します。
患者の血液からの直接接触が原因と考えられる感染事例が報告されていますが,
インフルエンザのような飛沫感染,空気感染の報告はありません。
また,すべてのマダニがウイルスを保有しているわけではありません。
なお,マダニと家庭内に生息するダニとは種類が異なります。
固い外皮に覆われ比較的大型(吸血前で3mm~4mm)のダニで,日本でも全国的に分布しており,
主に森林や草地等の屋外に生息しています。
フタトゲチマダニ成虫 ほとんど飽血したフタトゲチマダニ若虫
出典 原色図鑑 野外の毒虫と不快な虫
ウイルスを保有するマダニに咬まれてから6日~2週間程度の潜伏期間を経て,
主に発熱(38℃以上),食欲低下,吐き気,嘔吐,腹痛,下痢,下血等の症状が起こります。
マダニに咬まれないようにすることが重要です。
特に,春から秋にかけてマダニの活動が活発になりますので注意しましょう。
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