高温多湿な環境に長くいることで,徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ,体温調節機能がうまく働かなくなり,体内に熱がこもった状態です。
室内で何もしていないときでも発症し,救急搬送が必要になったり,重症化すると死亡することもあります。 近年では,5月下旬ごろから熱中症の発症がみられますので注意しましょう。
室内では
・エアコンや扇風機を利用
・遮光カーテン,すだれ,打ち水を利用
屋外では
・日傘や帽子の着用
・日陰の利用,こまめな休憩
・通気性の良い,吸湿性,速乾性のある衣服の着用
・保冷剤,氷,冷たいタオルなどで,からだを冷やす
※緑茶,コーヒー,紅茶などカフェインを多く含む飲料やアルコールは利尿作用があるため注意が必要です。
室内でも,屋外でも,のどの渇きを感じなくてもこまめに水分,スポーツドリンクなどを補給しましょう。
・バランス良い食事
・十分な睡眠
・適度な運動
寝不足,二日酔い,風邪を引いているとき等,体調がすぐれないときは熱中症になりやすくなります。規則正しい生活を送り,体調を整えましょう。
【症状】
・めまい,立ちくらみ
・こむら返り
・手足のしびれ
・大量の汗
【対処方法】
・涼しい場所へ避難し,休む
・水分,塩分補給
・応急処置としても症状が改善されない場合は,医療機関を受診しましょう。
【症状】
・頭痛
・吐き気
・倦怠感
・集中力や判断力の低下
【対処方法】
軽症時の対処方法に加えて,
・衣服をゆるめる
・体を冷やす(首,脇の下や太ももの付け根など太い血管)
・応急処置をしても症状が改善されない場合は,医療機関を受診しましょう。
【症状】
・意識がない
・けいれん
・呼びかけへの返事がおかしい
・普段通りに歩けない
【対処方法】
ただちに救急車を呼び医療機関へ搬送(救急車を待つ間,無理に水を飲ませないでください)
気温だけではなく,湿度,輻射熱(ふくしゃねつ)の3要素で『蒸し暑さ』を1つの単位で総合的に表しています。同じ気温でも,湿度が高ければ熱中症になりやすくなります。暑さ指数予測を活用して熱中症を予防しましょう。
呉市の暑さ指数が確認できます。
https://www.wbgt.env.go.jp/graph_ref_td.php?region=08&prefecture=67&point=67511&Refid=1<外部リンク>
熱中症警戒アラートとは熱中症の危険性が高くなると予測された際に,危険な暑さへの注意を呼びかけるものです。熱中症警戒アラートが発表されたら積極的に熱中症予防に努めましょう。
「熱中症特別警戒アラート」・・・都道府県内すべての暑さ指数情報提供地点で暑さ指数(Wbgt)が35以上になると予測される場合に発表されます。
「熱中症警戒アラート」・・・いずれかの暑さ指数情報提供地点で暑さ指数(Wbgt)の予測値が33以上になった場合に発表されます。
「環境省公式Line」を友達登録していただくことで,熱中症警戒アラートの情報を受け取ることができます。
「環境省熱中症警戒アラートメール配信サービス」を登録していただくことで,熱中症警戒アラートの情報を受信できます。
https://www.wbgt.env.go.jp/sp/alert_mail_service.php<外部リンク>
※昨年度ご利用の方も,毎年登録が必要です。
熱中症について正しい知識を身につけ,体調の変化に気をつけ,熱中症による健康被害を防ぎましょう。
熱中症関連情報 厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/<外部リンク>
https://www.wbgt.env.go.jp/<外部リンク>
お問合わせ先
呉市保健所 地域保健課 電話番号0823-25-3532