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コミュニケーションロボットを使った高齢者の見守り等に 関する実証実験の実施と結果について


コミュニケーションロボットを使った高齢者の見守り等に関する実証実験

先端技術の活用により地域課題を解決する「スマートチャレンジくれ」の取組の一つとして,「健診・レセプトデータの活用による健康づくり施策」について検討を進めています。

この取組の一環として,呉市社会福祉協議会の協力のもと,次のとおりコミュニケーションロボット(※)を使った高齢者の見守り等に関する実証実験を実施しましたので,お知らせいたします。

実証実験の概要

コミュニケーションロボットが,スマートフォン等の操作に不慣れな高齢者等の日常生活の見守りや,生活習慣の改善支援につながるかどうかの有効性を検証しました。

コミュニケーションロボットの機能を使った主な支援内容

リマインド機能の活用

薬の飲み忘れの確認やごみ出し日や地域イベントのプッシュ通知等による生活支援

各センサ機能の活用

ロボットと連動したセンサによる室内環境(温度,湿度,照度,人感等)の確認機能を使った見守り支援

メッセージ機能の活用

遠方に住むご家族との双方向の連絡

実証実験1

  1. 実施スケジュール
    令和4年11月上旬

    呉市社会福祉協議会による協力モニターの選定

    令和4年12月頃

    呉市社会福祉協議会と支援内容の協議

    令和5年2月1日から
    令和5年7月31日まで 

     ロボットの各機能設定及び協力モニターへの操作説明
     →準備が整った協力モニターから順次実証実験開始
    ​(要望に応じて,一部利用者においては実証実験の期間延長を実施)

  2. 対象者
    • 安芸灘地域にお住まいの単身高齢者等(5世帯)
  3. 利用者等からの意見等
    • ロボットを利用する高齢者のみならず,利用者を守る家族の方や見守りを支援する事業者からも好評を得ました。
    • 特に複数の人とのやりとりでの「つながり」「安心感」が生まれるという意見があり,一部利用者においては,実証実験終了後に実機を購入して引き続き利用しています。
    • また,難聴の場合や,家屋内の場所によって電波状況が不良な場合は活用しにくいという課題が抽出されました。

実証実験2の概要

  1. 実施スケジュール
    令和5年8月上旬

    呉市社会福祉協議会による地域住民及び介護事業者へのコミュニケーションロボットを使った高齢者の見守り等に関する実証実験の説明会

    令和5年9月頃

    呉市社会福祉協議会と支援内容の協議

    令和5年10月1日から
    令和6年3月31日まで

    準備が整った協力モニターから順次実証実験開始

  2. 対象者
    • 音戸町にお住まいの単身高齢者等(5世帯)
  3. 協力者
    • 自治会や民生委員等
    • 音戸町で活動する介護事業者
  4. 利用者等からの意見等
    • 対象者及び協力者ともに,コミュニケーションロボットへの満足度は高く,操作性についても問題はありませんでした。
    • 対象者においては,「見守られている」ことへの安心感や「服薬のお知らせ機能」に対して概ね高い評価でした。
    • 協力者においては,センサ機能による見守りが役立つと評価されました。
    • 一方で,利用者の認知症進行状況によっては利用が難しいことや,実証実験終了後も継続的に利用する場合の費用負担が課題として抽出されました。

今後について

 これまでの実証実験を行った結果,日常生活の見守りや生活習慣の改善支援に一定の効果があることが分かりました。
 令和6年度以降は,実証実験にて得られた知見を基に,呉市社会福祉協議会が主体となり,コミュニケーションロボットを活用した見守りサービスを実施する予定です。
 呉市においては,「スマートチャレンジくれ」の実証実験にて培ったノウハウを,呉市社会福祉協議会に共有するといった技術的補助を通じ,本取組を引き続き支援してまいります。

※コミュニケーションロボットについて

このたびの実証実験では,コミュニケーションロボット「BOCCO emo(ぼっこ えも)<外部リンク>」を使用して見守り支援を行いました。

BOCCO emo