家庭内の事故で死亡する高齢者は、交通事故による高齢者の死亡数を上回り、 年間7,800人にのぼっています。これは、家の中の事故で死亡する人の約7割を占めています。 その中で、「つまずきあるいは階段からの転倒及び浴槽での溺死」による死亡が4割を超え、 住宅内の段差などの設備が、危険な障害物となっている状況がうかがえます(平成10年厚生省「人口動態統計」による)。 また、死に至らなくても転倒事故により骨折し、それが原因で「寝たきり」になることも少なくありません。 事故を未然に防ぎ、安心して快適に暮らせる住まいづくりが必要です。
年をとって初めて増改築を行なう例が多く見られますが、 後からの対応は、改修内容が制約されるだけでなく、改修費用も高くなります。 このため、住まいを新築するときは、自分も高齢者になることに配慮した住宅、 つまり「バリアフリー住宅」にすることが重要です。