神様が宿る岩として信仰されていると言われている銭神岩
グリーンヒル郷原(黒瀬方面行き広電バスに乗り「郷原」バス停下車、徒歩10分)の多目的広場駐車場から森林浴コースを通って徒歩5分
夕日を浴びると、この岩が輝いて見えたことなどから「おおみそかに黄金の鶏がこの岩の上で鳴く」という "金鶏伝説"が地元に古くから伝わり、「藝藩通志巻八十二」という歴史書にも「郷原村、 野路山の内銭神原にあり、俗伝に除夜に金鶏石上に鳴く」と記されています。 金鶏とは、天上に棲んでいるという鶏のことで、この鶏が最初に鳴いて夜明けを告げると、 これに応じて、地上の鶏が一斉に鳴き始めると言われています。
岩の大きさは、幅3.7メートル、奥行き3.7メートル、高さ3メートル、 下部の周囲は13メートルと、大人9人が手をつないでようやく届くという大きなものです。 これは"流紋岩"と呼ばれる流れるような文様が特徴の岩です。火山灰でできた岩が、 火山の噴火かマグマの熱で一度溶かされ、再び固まるときにつくられます。 この付近は、地表の砂や泥が雨水で流され、石や岩が多く露出しています。 中でも、銭神岩があまりにも大きいため、神が宿っていると考えられ、信仰の対象とされてきたようです。
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