ウバメガシの群叢
舟形石の手水鉢
昔はこれを動かし、豊漁や吉凶を占った。
呉駅から系統番号7・8番の「仁方小須磨」行き広電バスに乗り、終点の「小須磨」バス停下車。徒歩1分。
仁方町戸田は、呉八景の一つ「安芸の小須磨」と呼ばれ、風光明媚な場所として知られています。 この海に面した磯神社の境内には二つの文化財があります。 一つは約200本ものウバメガシの群叢。もう一つは花こう岩でできた舟形の手水鉢です。
ウバメガシは、堅くて重いため、炭の中でも有名な備長炭の原料として使われています。 境内は、その育成に適しているとはいえませんが、潮風に負けずに見事な枝ぶりを見せています。 このウバメガシの緑と境内に敷き詰められた白い砂とが美しいコントラストをつくり、訪れた人々の目を楽しませています。
舟の形をした手水鉢は全国的にも珍しく、その昔、船出の時にこの手水鉢を動かして、 その日の豊漁や吉凶を占ったという言い伝えも残り、船乗たちの厚い信仰があったことがうかがえます。
春の日が、波間に輝く美しい眺めとともに、夏はキャンプ、秋には神社の祭りなど、四季折々の憩いの場として親しまれています。
文化スポーツ部 文化振興課 文化グループ
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