右側は「くれ・ひろしま道」、左側は「にかた・川志(かわじ)りみち」とある。
特に右側の手は浮き彫り。
呉駅から系統番号4・5・7番(東畑行き以外)の広電バスに乗り「先小倉」バス停下車。
黒瀬川上流へ徒歩約15分
道標は、旅人の道しるべとして街道沿いに置かれ、利用されてきました。 道標の立っている三叉路は、建てられた当時と同じ道路形状が残っており、 今でも生活道として利用されています。 側面には「くれ・ひろしま道」「にかた・かわじり道」と左右を指し示す手が浮き彫りにされており、 呉と広、仁方方面を結ぶ街道の分岐点であったことがよく分かります。
この道標は、明治15年にそれまであったものが石造りに替えられた広村内の8基の一つで、 現在の広本町胡神社にある道標が村の基点となっていました。 道標は、道案内の役割のほか、村と村の距離を測る目印としても使われており、 古文書に「標的」という名称で記されています。
かつて、道標は呉市内に数多く存在していましたが、長い年月が経つうちに風化したり、 道路改修工事などで廃棄され、現存するものはほとんどありません。 わずかに残ったうちの一つが、今も歴史の生き証人としてここにたたずんでいます。
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