【予防救急】ヒートショックって何?
ヒートショックとは
11月から3月の冬場に起こりやすい浴槽での事故としてヒートショックがあります。
ヒートショックとは,急激な温度の変化によって血圧が大きく変動するなど,身体に大きな負荷がかかることで起こり,失神,不整脈などの症状が見られます。
重症の場合は,死に至ることもあり,持病がない健康な方にもヒートショックは起こります。
衣服を脱いで急に浴槽の熱いお湯につかると,急激な温度差によって大きく血圧が変動し,ヒートショックが起こりやすい条件となります。
入浴中のヒートショックを防ぐために
- (1) 入浴前に家族に一声かける
- (2) 脱衣場と浴室を暖めておく
- (3) 湯船の温度はぬるめ(41℃以下)とし,長湯を避ける
- (4) 浴槽からゆっくり立ち上がる
- (5) 食後,飲酒後,服薬後の入浴は控える
- (6) 入浴前後に水分補給する
ヒートショックは予防が大事です。
ヒートショックに気をつけて元気に過ごしましょう。
こんな人は特にご注意を!
高齢になると血圧の変動が生じやすくなり,体温を維持する機能も低下するためヒートショックの影響を受けやすいと考えられることから,65歳以上の人は特に注意が必要です。
また,高血圧や糖尿病,脂質異常症などの動脈硬化リスクがある人,肥満や睡眠時無呼吸症候群,不整脈がある人もヒートショックの影響を受けやすいためぜひ意識して対策を心がけましょう。
ヒートショックの症状は?
ヒートショックは、血管の収縮・拡張により頭痛が生じたり、めまいや立ちくらみ、動悸や息切れが起こることもあります。
軽度:めまい,たちくらみ
重度:呼吸困難,胸の痛み,頭痛,嘔吐,意識の消失,ろれつが回らない,立ち上がれない など
特に,浴槽内で溺れている,意識がない,呼吸がないと判断したときは迷わず救急車を呼んでください。
救急車を呼ぶか迷ったときは #7119
救急車を呼ぼうかどうか判断に迷うときは,救急相談センター(#7119)に電話してください。
専門家からアドバイスを受けることができる電話相談窓口が対応してくれます。
電話口で医師,看護師,相談員がお話を伺い,病気やケガの症状を把握して,救急車を呼んだ方がいいか,急いで病院を受診した方がいいか,受診できる医療機関はどこか等を案内します。
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