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平成27年度 文教企業委員会行政視察報告

期日

平成28年1月14日(木曜日)~16日(土曜日)

視察委員

中田光政(委員長),藤原広(副委員長),奥田和夫,山上文恵,田中みわ子,渡辺一照,梶山治孝,加藤忠二

視察都市

月   日視 察 先調 査 事 項
 
1月14日(木曜日)岐阜県岐阜市学校防災について
1月15日(金曜日)千葉県浦安市
1月15日(金曜日)千葉県市原市

岐阜県岐阜市

 まず,岐阜市の防災教育への取り組みについてであるが,学校防災マニュアルを策定し,各学校で現状に即した内容に改定し,運用している。家庭や地域と連携した防災教育を実施しており,自治会や保護者,消防などと合同で避難訓練を実施していた。また,児童や保護者とともに,校区の危険箇所を記した「安全マップ」を作成し,児童・生徒に対し周知している。 
 次に,岐阜市立合渡小学校における地域に密着した防災教育への取り組みであるが,合渡小学校周辺は,学校の近くを長良川や伊自良川が流れていることから水害を受けやすい地形であり,過去幾度か浸水被害に遭っている。
 平成24年度に岐阜県防災教育推進校の指定を受けて,それ以降積極的に防災教育に取り組んでいる。年10回「命を守る訓練」として,避難訓練や着衣泳などを実施している。教育委員会は年3回の訓練を目標としていることから,合渡小学校がいかに防災教育に取り組んでいるかを伺うことができた。また地域と合同防災訓練を実施し,積極的に連携を取り合っていた。
 本年度は「防災キャンプイン合渡」という,小学校6年生を対象とした1泊2日の宿泊型防災訓練を行っている。この防災訓練は,保護者はもとより自治会や消防団,民生委員児童委員協議会などの関係諸団体との密接な連携のもと実施され,児童への教育効果はもちろんのこと,地域の防災力を高めることにも貢献していた。

千葉県浦安市

 まず,浦安市の防災教育への取り組みについてであるが,防災教育において「育てたい力」及び「指導のポイント」や学習の流れについて系統立てて教育できるよう,就学前を含めた幼保小中学校で一貫して活用できるプログラムをつくっていた。
 次に,「ふるさとうらやす立志塾」,立志塾における研修の一環として実施されている宿泊型防災研修及び被災地訪問についてであるが,本事業は市内中学生から意欲のある生徒を募集し,将来を担うリーダーを育成する事業である。東日本大震災の発生した年に,浦安市の全ての新規事業が執行停止する中,ニューリーダーを育成することが重要であるとの市長の思いから,唯一新規事業として開催された。
 宿泊型防災研修については,塾生の防災意識や郷土浦安への関心を高めるとともに,研修を受けたことによって,万が一災害が発生したときの自助の心構えと,被災した人の気持ちを理解し,仲間と協力して行動する共助の大切さを学んでいた。また研修で得た知識を学校に持ち帰り,防災訓練を実施する際,生徒側から改善提案を行い採用されるなど,一定の研修成果が見受けられる。
 また,東日本大震災の被災地訪問を実施し,被災地の話を聞くことで人々の思いや被災地の現状を知るとともに,さまざまな人たちと協同して取り組もうとする態度の育成を図っていた。
 立志塾は,防災教育を主眼に置いたものではないとのことであったが,将来地域を担う子供たちを育成するといった観点から大いに参考になった。

千葉県市原市

 まず,市原市の防災教育への取り組みについてであるが,毎年6月11日を基準日として,保幼小中一斉防災訓練を実施している。市内の全市立保育園,幼稚園,小中学校及び一部の私立幼稚園が参加した。同一日時に一斉に訓練を実施することにより,児童・生徒及び教職員の防災意識向上や,異校種との連携した訓練を行うことができ,一定の成果を上げていた。また,兄弟姉妹が異校種にいる場合の引き渡しについての連携や,訓練を一斉に実施する意義へのさらなる理解を深める必要性など,今後の課題も見つかったとのことであった。
 次に,市原市立白金小学校における防災教育への取り組みであるが,自助,共助及び公助を中心として,「いのち」をテーマとした行事や授業を実施し,防災教育に取り組んでいた。
 地震や火災,風水害などに対する備えや心構えを,標語とイラストにして作成した「白金防災トランプ」や,小学5,6年生が役に立つ防災情報を詳細に調べ,地域へ伝えるために「白金防災宝箱」という携帯型防災行動マニュアルを作成し,児童や保護者へ配付している。また,白金防災宝箱は町内会長が転居者に対して配付するなど地域でも活用されており,防災以外にも地域とのきずなを深めるのに役立っている。これ以外にも,児童が防災DVDをつくり,保護者や1,2年生に視聴してもらうなど,児童からの情報発信にも積極的に取り組んでいた。
 また,白金小学校は外国にルーツを持つ児童が全体の4分の1を占めている。完成した白金防災宝箱を,児童が英語やタガログ語に翻訳を行い,外国人にも内容が理解できるように工夫していた。