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平成27年12月市議会の動き


 平成27年12月7日,8日に行われた市政に対する市議会議員の質問と,市当局の答弁を一部紹介します。
 質問の項目については,各々の質問者に選んでいただきました。
 この欄は,市政だより平成28年3月号にも掲載されました。

中核市への移行を見据えた高次都市機能の強化・充実(公明党呉市議会議員団)

〔質問〕東広島・呉自動車道阿賀IC立体交差化の推進

 平成28年4月に中核市に移行することで、都市間連携による圏域発展を考えたとき、最も重要となる高次都市機能は幹線道路網だと思います。
 東広島・呉自動車道の全線開通により、高速道路や広島空港へのアクセスが改善され、沿線地域と地域における整備効果が徐々にあらわれてきていますが、一方で、呉側の玄関口である阿賀インターチェンジ付近では混雑が発生しており、物流や交流面だけでなく、市民の通勤や日常生活にも相当の支障が生じています。
 そこで、早期の解決に向け、阿賀インターチェンジ立体交差化の一日も早い工事着手が不可欠だと考えますが、市の考えを伺います。

〔答弁〕

 東広島・呉自動車道を有効活用し、社会資本のストック効果(整備された施設が機能して、効率性や生産性等が向上する効果)を最大限に発揮させるためには、阿賀インターチェンジの早期立体交差化が必要不可欠であると認識しています。
 現在、国で休山新道の4車線化工事が進められており、平成29年度内には完成する予定と伺っています。また、阿賀インターチェンジについても、立体交差化に向けた地盤調査や橋梁の詳細設計に既に着手されているところです。
 こうした状況を踏まえ、市としては、休山新道4車線化の確実な完成とあわせ、一刻も早く阿賀インターチェンジ立体交差化の工事に着手していただけるよう、国、県に強く働きかけていきます。

スポーツによるまちのにぎわいづくり (誠志会)

〔質問〕東京オリンピックの事前キャンプ誘致

 スポーツ施設を軸としたにぎわいづくりに成功している自治体もあり、事前キャンプの誘致が実現すれば、市のにぎわいにもつながると考えますが、市の考えを伺います。

〔答弁〕

 事前キャンプは、練習の風景を見学する「見るスポーツ」、選手との交流や市民のおもてなしによる「支えるスポーツ」の実践も期待でき、市民の関心がまちのにぎわいにもつながるものと考えています。
 そこで、平成27年6月に東京オリンピック組織委員会にオークアリーナをキャンプ地とする立候補の届け出を行っています。
 また、キャンプの受け入れは競技団体の全面的な協力が不可欠です。調整の結果、卓球とバレーボールで競技団体の協力を得ており、引き続き競技団体や県とも連携し、誘致に取り組んでいきたいと考えています。

〔質問〕広島東洋カープの2軍戦誘致

 他市ではカープの2軍戦を誘致し、試合を見るだけでなく、試合終了後の野球教室やトークショーなど、市を挙げて盛り上げているところがあります。
 2軍戦誘致は、市民一丸となって取り組めるイベントだと思いますが、市の考えを伺います。

〔答弁〕

 人気スポーツであるプロ野球を地元で見る機会は重要と捉えており、2軍戦はプロ野球選手と市民との交流促進につながる利点もあります。現在、公式戦や交流戦を開催していますが、開催のない年に2軍戦を誘致してほしいという市民からの要望があります。
 今後、2軍戦誘致の実現について、球団や呉市プロ野球公式戦開催実行委員会とも協議していきたいと考えています。

福祉・介護に関わる人材の確保 (市民フォーラム)

〔質問〕福祉・介護人材の現状と課題

 本市は、人口15万人以上の都市で高齢化率が最も高く、またサービス受給者も多いことから、福祉や介護に携わる人材の確保は重要な課題だと考えています。
 本市における福祉・介護人材の充足状況と、今後の変化をどう見込んでいるのか伺います。

〔答弁〕

 本市の有効求人倍率は、平成27年10月現在で1.07倍ですが、福祉・介護分野では4.8倍と非常に高くなっています。そのため、福祉・介護の現場では、ニーズの増大、多様化、労働力人口の減少などにより、多くの施設で人材不足感を抱いているものと思っています。
 また、本市では、介護需要が高くなる75歳以上の後期高齢者の数は、平成37年度までは増加することが見込まれていますので、今後も福祉・介護人材の需要はますます増加していくものと考えています。

〔質問〕多様な担い手の掘り起こし

 地域包括ケア構築および若年層の雇用確保の観点から、福祉・介護に携わる多様な担い手の掘り起こしと活用は喫緊の課題だと思いますが、市の考えを伺います。

〔答弁〕

 平成27年の介護保険法の改正により、多様な主体による要支援者への介護予防・日常生活支援サービスの提供が可能になっていますので、本市でも多様な担い手づくりを進めているところです。
 また、市内の医療・福祉系大学と連携協定を結び、若い人材の市内定着のための協議を進めています。
 今後も本市の特性を生かした多様な福祉・介護人材の育成、定着、確保に努めていきたいと考えています。

市の独自色を出した地方版総合戦略 (同志会)

〔質問〕市の考え

 全国一斉に地方創生の取り組みを進めている中で、本市の独自色を出した取り組みをしていかなければ、都市間競争に勝ち抜くことはできません。人口減少に歯どめをかけるため、既定路線ではない、大胆な実効性のある呉市独自のビジョンを描く必要があると思いますが、市の考えを伺います。

〔答弁〕

 地方創生の実現に当たっては、産業、消費、地域づくりを支える若年層の定着と、本市が持っている財産、呉らしさを念頭に、独自色のあるプロジェクトを推進していきたいと考えています。

〔質問〕具体策の例示

 例えば、大和ミュージアムのポテンシャルをさらに引き出し、活力につなげる新たなストーリーを大胆に描いていくことによって、独自色の強い呉ならではの具体策が企画できるのではないかと思いますが、市の考えを伺います。

〔答弁〕

 現在、旧軍港4市で連携を図り、旧海軍、海軍工廠が残した技術や都市基盤を総合して、日本遺産への登録を目指しています。大和ミュージアムはこうした本市の歴史や日本の近現代史を体験できる唯一の施設であり、これまで多くのお客様を迎えています。このポテンシャルを最大限に引き出すため、学術的・機能的にレベルアップを図るとともに、戦艦「大和」の潜水調査を視野に入れ、さらなる魅力向上に取り組んでいきたいと思います。
 また、大和ミュージアムおよび周辺エリアの魅力的な資源を一体的・有機的に結びつけることにより、魅力的な空間を創出して、交流人口の増加を図っていきたいと考えています。

島しょ部の「未来づくり」(仁友会)

〔質問〕働く世代の負担軽減

 島しょ部で生活していても、働く場は限られており、多くの人は職場が本土にあるというのが実情です。その際に問題となるのが、安芸灘大橋の通行料金で、特に通勤で毎日の往復となると、家計にとってもそれなりの負担となり、働いても給料全額が収入とはなりません。
 今後、島しょ部での生活の維持、地域活性化のためには、そこで暮らしている人の所得の維持や負担の軽減が必要であると考えています。
 そこで、安芸灘大橋の通行料金の負担軽減策について、市の考えを伺います。

〔答弁〕

 安芸灘大橋は、県と県道路公社が建設し、その償還が平成42年まで残っています。島しょ部の皆さんの負担軽減のためには、一刻も早い償還に向け利用促進を図ることが最善の策と考えています。具体的には、現在安芸灘とびしま海道で開催されているイベントや行事などについて、今後も支援を継続していきます。
 また、新たな利用促進策として、本市と今治市の関係課が県境を越えて連携し、安芸灘とびしま海道から大三島のしまなみ海道に至る広域的なルートを周知するパンフレットを作成中です。
 こうした取り組みにより、広域的にこの地域の回遊性や魅力を発信し、新たな来島者の増加を図り、利用促進につなげていきます。