1937 (昭和12) 年、当時の御手洗町長が町民の文化向上に貢献するためにと、私財を投じて建てた劇場です。当時の建築の粋を集めたモダン劇場として、映画・芝居・大道芸の興業や、青年会の社交場に利用されていました。
戦後は昭和40年代まで映画館として親しまれ、映画が斜陽になった後は、地元の特産品であるみかんの選果場に転用されていました。その後長く空き家となっていましたが、地元住民の強い要望を受けて復元されることになり、当時を覚えている人々の記憶に基づいて、2002 (平成14) 年3月に創業当時そのままに復元されました。
その後は、拝観建物として一般公開されるかたわら、大衆演劇や能、舞踊、漫才などの公演、無声映画の上映など、様々なイベントに活用されています。
客席は当時のままの畳敷きで、後ろの席には僅かに勾配がかけられています。上手には「桟敷」、下手には「花道」が設けられており、舞台の袖には「黒御簾」、床下には「奈落」と、小さいながらも芝居小屋としての機能が備えられています。
壁には、実際に「乙女座」にかけられた往年の映画のポスターが展示されており、当時を偲ぶことができます。
※20人以上は団体割引有り。
※呉市に在住在学の高校生以下は無料。
1時間 / 1,600円
火曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始
9時00分~17時00分