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誰彼塚/豊地区


誰彼塚

由来

満舟寺の境内の一隅にある句碑です。
この地は、「御手洗連中 (みたらいれんじゅう)」と呼ばれるほど俳諧が盛んな土地柄で、伊予俳壇との交流も活発に行われていました。1793 (寛政5) 年は松尾芭蕉の百回忌に当たっており、芭蕉を偲んで各地で建碑運動が取り組まれました。
この「誰彼塚」 (翁塚) も、一般に「芭蕉塚」といわれているものです。芭蕉塚は広島県内でも十数カ所しか存在しておらず、当地の文化水準の高さがうかがえます。

見所

芭蕉の句の一つ、「海くれて 鴨の声 ほのかに白し」 が刻まれています。この句は、1684 (貞享元) 年から翌年にかけての伊賀上野への旅を詠んだ「野ざらし紀行」の中にあり、五・五・四・三の新風の第一歩として有名です。