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薬物乱用は「ダメ。ゼッタイ。」


薬物の乱用とは

 薬物の乱用とは、遊びや、おもしろ半分で危険な薬物を不正に使用したり、悪用することです。最近では、覚せい剤の乱用が中高生にまで広がり、この低年化傾向が深刻な社会問題になっています。

乱用される薬物とは

覚せい剤

「スピード」「S(エス)」「シャブ」などと呼ばれています

有機溶剤

シンナー トルエン ボンド など

大麻

マリファナ など

向精神薬

催眠薬 精神安定剤 など

あへん系麻薬

ヘロイン など

LSD

コカイン

 薬物の主な害

 薬物乱用は「こころ」つまり精神に与える作用をもっています。また、最も恐ろしい特徴は何度でもくり返して使いたくなる「依存性」をもっています。乱用をくり返す人は、薬物がきれた時に感じるイライラや不安、禁断症状として現れる身体的苦痛から逃れるため、さらに薬物に依存するようになります。また、この薬物には、使用をくり返すうちに同じ量でも効かなくなる「耐性」があり、薬物を使用する量、回数が増えてきます。
 薬物乱用の害は半永久的に続きます。
 治療によって表面上は回復しているようにみえても、何らかの刺激によって突然、幻覚・妄想などの精神異常が再燃することがあります。これを、フラッシュバック(再燃現象)といい、お酒を飲んだり、精神的なストレスなど、日常生活のちょっとした刺激でおこります。

脳の死滅(意識障害 記憶力低下 幻覚 妄想)
末梢神経
(手足のふるえ しびれ 麻痺)

(視力低下 失明)
気管支 肺
(せきが出る)
肝臓
(食欲不振 黄疸 腹水)
食道 胃
(胃痛 吐き気 嘔吐)
腎臓
(タンパク尿)
骨髄
赤血球がつくられなくなる(貧血)
生殖器
生理不順 生殖能力の低下    

覚せい剤・MDMA・大麻の特徴とは

 大麻やMDMAと呼ばれる錠剤型の合成麻薬による,薬物乱用が20歳代の若者を中心に広がっています。
 これらは,大麻がたばこやガム,MDMAが薬の錠剤といった形状をしているため,罪の意識が薄くなりがちで一時的な好奇心で乱用されています。
 また,覚せい剤の乱用による検挙が薬物事犯の約8割を占めるなど,覚せい剤の乱用が依然高水準で続いています。
 麻薬は,一度でも使用すると依存症を生じたり,心身に悪い影響を与えます。特に脳や身体が成長する20歳頃までの若者に多大な影響を与えます。
 薬物の乱用は1回でも「ダメ。ゼッタイ。」です。

覚せい剤

通称名

 シャブ,クスリ,エス,スピード,ヤク,アイス 形状・乱用の方法 静脈注射が一般的だが,粉末を火であぶって煙を吸ったり,飲み物に入れて飲む方法もあります。

作用・乱用の弊害

 乱用すると,眠気や疲労感が無くなり,頭が冴えたような感じになります。しかし,そのような効果も一時的で,その後は,激しい脱力感,疲労感,倦怠感に襲われます。特に依存症が強く,乱用を続けると,脳・胃・腎臓・心臓・肝臓への弊害が生じたり,覚せい剤精神病の状態になります。

後遺症

 薬物乱用の害が半永久的に続きます。乱用を止め,治療を行って通常の生活に戻ったようでも,何らかの刺激で突然精神障害が起こることがあります。これをフラッシュバックといいます。

大麻

通称名

マリファナ,ハッパ,グラス,チョコ 形状・乱用の方法 タバコやガム錠のものがあるが通常は,乾燥した葉等をキセル,パイプ,水パイプ等を使用して吸煙します。

作用・乱用の弊害

大麻を長期間乱用することにより,記憶や認知に障害を及ぼし,さらに精神障害を発症するなどの健康被害を生じる危険性があります。

MDMA

通称名

エクスタシー,ラブドラッグ,バツ,タマ 形状・乱用の方法 錠剤に文字・キャラクターが入っていて,麻薬と感じさせない色や形状にしてあります。錠剤のため,やせるクスリとして勧められ麻薬中毒のきっかけとなったりします。オールナイトのダンスパーティーに好んで使用されたりします。

作用・乱用の弊害

興奮作用と幻覚作用を併せ持ち,強い精神的依存症を引き起こし,自分の意思ではクスリをたつことが出来なくなります。そして,腎・肝機能障害や記憶障害,また,発達中の脳や神経系を破壊します。
中には,複数の薬物が混ぜられているものもあり,死亡事故も発生しています。

後遺症

脳内のセロトニン神経を破壊し,記憶,思考,感情の障害を起こし,障害が残ることがあります。

広島県薬物乱用防止対策について(広島県ホームページ)<外部リンク>