はしご乗りは、町火消の心意気を伝えるものとして始められました。
はしご乗りの起源は定かではありませんが、延宝年間(1673~1681)ころの見世物の一つに「はしごさし」という言葉が見えていますので、この頃から行われるようになったとも言われています。
享和3(1803)年には大阪の女軽業師玉本小金が、はしごの上でしゃちほこ立ちをして見せたという記録があります。
消防出初式の発端となった万治2(1659)年の上野東照宮前の出初では、すでに神前ではしご乗りを披露していますので、消防のはしご乗りは歴史も古く、長い伝統があるということになります。
呉市も大正13年までは、はしご乗りを行っていたという記録があります。
現在のはしご隊は、平成10年消防団の心意気を伝えるとともに、消防団員確保のための広報活動の一躍を担うことを目的に、見世隊長をはじめ55名が立ち上がり発足したものです。
また、現在では地域の活動や催しに積極的に参加し、はしご乗りを披露することで、安全なまちづくりや防火・防災アピールを行っています。