ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地トップページ > 組織で探す > 教育総務課 > 呉市教育委員会教育長あいさつ

呉市教育委員会教育長あいさつ


寺本教育長 

 

 

 


 

 
 
 

 市民の皆様に,新年度のスタートにあたり御挨拶を申し上げます。

 平素より様々な分野で呉市の子どもたちのために御尽力いただき,心から感謝申し上げます。

 昨年5月に,新型コロナウイルス感染症が5類に引き下げられた後の『アフターコロナ』と呼ばれた昨年度は,コロナ禍の3年間を生かした事業展開となるよう新たな思いで取り組んで参りました。

 そのような中でも,保護者,地域の方々,市民の皆様には,次代を担う呉市の子どもたちの育成のため,教育活動への御理解,御協力を賜り,厚くお礼を申し上げます。

 令和6年度の始まりとして,4月8日(月)から順次,小学校,中学校,義務教育学校,呉高等学校の入学式や1学期始業式が行われます。進級や入学されます児童生徒の皆さん,保護者の皆様,誠におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。新たな学校生活が,楽しく充実したものとなるよう願っております。

 引き続き,呉市としてこれまで進めてきた小中一貫教育の取組を基盤とし,「主体的・対話的で深い学び」を通して,新しい時代に求められる資質・能力を育成する教育活動を展開し,「未来を創る人材の育成」の具現化を目指して取り組んでまいります。

 小中一貫教育の原点は「中1ギャップの解消」と「自尊感情の向上」です。

 時代の変化とともに子どもたちが多様化している今だからこそ,子どもたち一人一人の自己肯定感や自己存在感を育み,未来を生きるために必用な資質・能力を育成していくことが大切だと考えます。

 令和6年度の学校教育については,以下の三点について重点施策として取り組んでまいります。

〇 防災教育の深化

〇 授業改善の推進

〇 個を大切にした支援の充実

 これらのことに共通して,タブレット等のICT機器の効果的な活用により,個別最適な学びと協働的な学びの一体的な実現に向け,引き続き取り組んでまいります。

 そして,継続して取り組む課題として,いじめ,不登校,命を大切にする教育をしっかりと進めてまいります。

 また,安全・安心で信頼される学校であり続けるために,教職員の不祥事の根絶に取り組むとともに,教職員の働き方改革を推進し,引き続き,モチベーションの向上や子どもと向き合う時間が確保できるよう取り組んでまいります。

 さらに,今年度から児童生徒の誰もが,自身と異なる価値観や境遇を持つ他者を理解し,尊厳と多様な価値観や生き方を尊重できるよう,男女別名簿の廃止や生徒指導規程(校則)の改訂を行い,ジェンダー平等社会及び人権尊重社会の実現に向け,取組を加速していきます。

 学校施設の整備については,児童生徒が一日の大半を過ごす学校の安全性を確保するため,積極的に取り組んでまいります。学校の耐震化100%(令和6年度末)や老朽化が進んでいる学校施設の長寿命化について計画的に進めるとともに,授業を行う全ての特別教室へのエアコン設置(令和6年度中)やトイレの洋式化(令和7年度末の目標を66%以上から91.4%に引き上げ)を進めてまいります。

 また,学校給食については,令和5年度に引き続き食材高騰対策として給食費の補充を行うことで,保護者負担を求めることなく給食内容の維持に努めるとともに,温かい中学校給食の早期実現のため,小学校給食施設などを活用し,令和7年度までに全校で提供できるよう努めてまいります。

 今年度も,「未来を創る人材」である子どもたちの無限の力の育成をめざし,20年後,30年後の新しい時代を見据えた学びの充実・発展に取り組んでまいります。

 今後とも,本市教育の推進に,御理解と御支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

呉市教育委員会教育長 寺本 有伸