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天ぷら油火災

天ぷら油の特性について

 一般に天ぷら油は,その温度が約360から380℃以上になれば,発火すると言われています。
 下のグラフのように天ぷら油をガスこんろで加熱すると,約10分で白煙が発生し,約20分後には発火点に達し火がつきます。
 また,一度使用した天ぷら油は,揚げかす等があり,それが灯芯となって発火する時間が早くなることもあります。


  天ぷら油燃焼状況グラフ

天ぷら油火災の原因について

 天ぷら油火災の多くは,天ぷらを揚げているときに電話がかかったり,来客の対応をするため,台所を離れていたときなど,ちょっとした油断が原因で発生しています。
 あなたの心がけ一つがもっとも効果的な予防方法なのです

天ぷらを揚げるときはその場を離れない

天ぷら油火災の防止について

  1. コンロに火をつけたまま,その場を離れない。
  2. 過熱防止装置の付いたコンロを使用する。
  3. 来客などでその場を離れるときは,コンロの火を消す。

天ぷら油火災の消火について

 天ぷら油火災が発生した場合,水をかけて消火しようとすると炎が急激に拡大し,周囲に油が飛び散って大やけどをする場合があり,大変危険ですので,絶対に水をかけないでください。
 天ぷら油の消火方法は次の方法があります。

  1. 消火器があれば消火器で消火する。
    この時,消火器の薬剤を鍋に向けて噴出すると,中の油が飛散するので,壁などで噴射の勢いを弱めてから鍋の中心へ移動して消火する。
  2. こんろの火を止め,鍋を覆うふたをして空気を遮断し,消火する。
    ただし,すぐにふたを開けると再び発火するおそれがあるので,油温の温度が十分下がるまでふたを開けない。
  3. 濡れたシーツや大きめのタオルを使用して,ゆっくり鍋全体を覆い,空気を遮断して消火する。
    この時,炎でやけどしたり,慌てて鍋をひっくり返したりしないよう注意する。天ぷら油火災消化のイラスト
    なお,火が消えて安全な状態になってから,ガスの元栓を閉めること。
    さらに,鍋を屋外に搬送するのは,やけどの危険があります。注意してください。