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ガスによる事故に注意

 私たちが日ごろよく使う都市ガスやLPガス。
 にもかかわらず,私たちは,ガスの性質や器具の使用上の安全対策のことをよく知りません。
 そのために火災,爆発,中毒などの事故が絶えないのです。
 また,このような事故は,使う人の不注意にも大きくかかわっているのです。 
 ガス事故から身を守るためには,まず,その性質をよく知り,安全な暮らしに役立てることが大切です。

1ガスの恐ろしさ

 私たちの暮らしからは,欠かすことのできないガス。
 主なものは,LPガスと都市ガスがあります。でも,そのガスは,しばしば火災,爆発,中毒などの事故をもたらします。
 このような事故を起こさないためには,知っておく3つの要点があります。

  1. まず,これらガスの基本的な性質を知る。
  2. それから,万が一ガス漏れを発見したらどうするかという対応策。
  3. さらにガス漏れ防止の予防策を知る。

2LPガスと都市ガスの性質を知ろう

 ガス事故から身を守るためには,まず,私たちが使っているガスの性質を知る必要があります。

(1)ガスの重さと爆発範囲

  1. 大きな違いは,LPガスは空気より重く,都市ガスは空気より軽いということです。つまり,ガスが漏れると,LPガスの場合は下にたまり,空気と2.2~9.5%の割合で交ざり,ちょっとした火花で引火爆発します。都市ガスの場合は,上にたまり,空気と6~45%で同様に引火爆発します。ガスの濃度が濃くても薄くても爆発はしません。
  2. ガスは,空気中に小量漏れても分かるように独特のにおいが付けてあります。
  3. ガスによる中毒というと,最も多いのが,一酸化炭素(CO)中毒です。一酸化炭素(CO)中毒には,供給されるガスの中に一酸化炭素が含まれている場合の生ガスによる中毒と,燃焼が不完全なために発生する一酸化炭素中毒があります。
    一酸化炭素(CO)は,無色,無味,無臭のガスで,人や動物が吸うと,中毒やときには生命までも奪ってしまうことがある恐ろしいものです。

(2)都市ガスに含まれる一酸化炭素

 同じ都市ガスでも,地域によって種類が違います。
 その中には,恐ろしい一酸化炭素が含まれているのもあります。
 恐ろしい不完全燃焼ガスが燃えるためには,空気中のたくさんの酸素が必要です。
 例えば,ガスこんろを1時間使用するにはドラム缶12杯,ガスぶろなら50杯分の空気がないと完全に燃焼しません。
 換気もせず,締め切った室内でガスを使うと,空気中の酸素がしだいに減って,ガスは不完全燃焼します。
 不完全燃焼は,有害な一酸化炭素を発生させ,長時間気づかずにいると中毒を起こし死に至ることもあります。
 特に,大型湯沸器で給湯する設備は取り付け方のチェックが必要です。

参考
 天然ガスへの転換について
 呉市では,今までの都市ガスから天然ガスに切り替わりました。天然ガスに変わったことで何がどう変わったのでしょうか?

  1. 特性として,危険な一酸化炭素が成分中から無くなりました。
  2. 燃焼範囲が4.8~45.0%と範囲が広かったものが,4.4~14.3%と狭くなりました。
  3. 発熱量が,45000kcal/m3から 11000kcal/m3と2倍強となりました。

3こんなことからガス漏れに

 火災,爆発,中毒などの恐ろしいガス漏れによる事故。
 このガス漏れは私たちがする次のような行為から起こっているのです。

  1. 誤ってガス栓を開放してしまった。
  2. ガス栓を完全に閉めていなかった。
  3. ゴム管が劣化していた。
  4. ゴム管がはずれていた。
  5. コンロやストーブの点火を誤ってしまった。
  6. こんろの火が煮こぼれにより消えてしまった。
  7. 器具が故障したまま使っていた。
  8. 長い時間,換気不良の場所で燃焼器具を使っていた。
  9. 自殺をした。

4ガス漏れを発見したら

 「臭い!」 ガスが漏れていると思ったら,落ち着いて次のことを実行してください。

(1)まず,器具栓や元栓(ガス栓)を閉める。

(2)窓や戸を開けて換気を十分に行う。

  • 換気扇や扇風機を絶対に回さない。(スイッチを入れたときの火花で爆発する。) 
  • うちわなどで追い出すようにする。畳やじゅうたんをほうきなどでこすると静電気により爆発する危険がある。

(3)火気厳禁

  • 火気は直接消す。
  • 電気器具には絶対に触らない(スイッチを切ると火花で 引火する恐れがある明かりをつけても,コンセントを抜いてもいけない)
  • 暗いからといって,ライターやマッチを明かりがわりに使わない。

(4)ガスの臭いが強いときは,隣近所でも火気使用を中止してもらう。

(5)ガス漏れ個所が不明のときや,ガス漏れを防止できないときは,ガス会社と消防へ通報する。

5定期的な点検・手入れ

 ガス事故を防ぐためには,ガスを漏らさない予防策として,定期的な点検と手入れが大切です。あなたも,次のことをチェックしてみましょう。

(1)ゴム管

  • ひび割れたり,油などでべとつくゴム管は取り替える。(取り替えの目安は2年)
  • ゴム管のひび割れは,石けん水などを付けて点検する
  • ゴム管と元栓(ガス栓)・器具栓との結合は,ホースバンドできちっと締め付けているか。
  • ゴム管は,長すぎないか。(おおむね,2メートル以内)
  • ゴム管は根元まできっちり差し込む。
  • 検査合格マークのないゴム管などは使わない。
  • ゴム管は,コンロには触れないように。

(2)元栓(ガス栓)

  • 使用していない元栓には,ゴムキャップが付いているか。
  • ゴム管が外れても,自動的にガスを止めるヒューズコックを。

ガス栓1 ガス栓2

(3)コンロ

  • コンロなどのバーナーが詰まらないように,ときどきブラシで掃除する。
  • 炎がそろっていないときは,手入れや修理が必要。
  • コンロの下に燃えやすいものを敷かない。
  • コンロの周囲には必要な間隔をとる。(参考,上方1メートル,側方15センチ,前方15センチ,後方15センチ) 

コンロ付近1コンロ付近2

(4)小型湯沸器

  • 小型湯沸器の出湯管の先にゴム管をつけたり,お風呂への給湯やシャワーには絶対に使わない。
  • 使用中に異臭がする場合は,すぐ使用をやめて,業者に点検依頼する。
  • 側面の吸気口の汚れはたびたびふいて,掃除する。
  • 小型湯沸器の周囲には必要な間隔をとる。(参考,上方40センチ,側方4.5センチ前方15センチ,後方4.5センチ)

(5)ガスストーブ

  • 燃えやすいものを近くに置かない。
  • 燃焼面のすす,色むら,炎のあふれがある場合修理が必要。
  • 燃焼面がひび割れ,破損したまま使用しない。
  • ガスストーブの周囲には必要な間隔をとる。(参考,放射型,上方1メートル,側方50センチ,前方1メートル,後方20センチ)

(6)LPガス容器置き場について

  • 屋外の通風の良い場所に置いているか。
  • 水平に置かれ,容易に転倒しないように鎖などで固定しているか。
  • 屋根などで覆っているか。(一日6時間以上直射日光を当てないこと)
  • 2メートル以内に,火気や引火性,発火性の物品がないか。
  • 配管に接続していない容器はないか。

ガス警報器

 6ガスを安全に使う心構え

  1. ガス栓などの誤操作を防止するため,点火,消火は必ず目で確認をする。
  2. ガス器具を使っているときは,必ず換気をする。
  3. ガスの種類に合った器具を使う。(都市ガスは都市ガス用が,LPガスにはLPガス用がある)
  4. ガス栓は,こまめに閉める習慣をつけることが大切。
  5. でかける前,寝る前には,必ず器具栓はもちろん,元栓(ガス栓)も閉まっているかどうか確認する。
  6. 地震のときは,すぐに器具栓,元栓(ガス栓)を閉め,ガスの使用をやめる。