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仕事始めの式での年頭訓示

平成29(2017)年1月4日

仕事始めの式での年頭訓示

今,我々の社会は,少子高齢化,人口減少と,これまでに経験したことがない本当に厳しい時代であります。どうやって活力や豊かさを維持し,その中に希望の芽を育てていくかが今の我々の仕事であります。今年も皆さんとともに,これに立ち向かって行きたいと思います。

 

 皆さん,明けましておめでとうございます。

 平成29年,大変良い天気に恵まれ,爽やかに明けました。今日は,多くの幹部職員の皆さん,また,議長をはじめ議員の方々にも御臨席をいただき,こうして仕事始め式が厳粛に行われますことを大変嬉しく思います。仕事始めの式での年頭訓示1

 皆さん,年末年始はゆっくりされましたか。今年は,比較的良い天気でありました。私は,28日の夜は,恒例であります消防団の年末巡視,年末の特別警戒がありますので,その巡視を行うのが私の大きな仕事の一つであります。29日には,東京で一緒に勉強しておりました人達が毎年集まって合宿をしますので,そのお世話をする。これが29日の恒例になっております。そして,戻ってきて,どうも鼻水が出る,喉が痛いというので,風邪薬を飲んで寝ました。それから年を越し,3日の夕方まで,こんなに眠れるものかと思うほど昏々と寝ました。ただ,31日の夜には神社の大祓いの神事があるので,その神事には必ず出る。そして,元日の朝,午前中は行事が幾つかあるので,それは出させていただきました。

ワーク・アンド・ライフということを,これまで私は,職員の皆さんのライフサイクルとしての一般論として他人事のように思っていました。今年初めて,自分自身の問題として適切に疲れをとっていかなければならないということを痛感しました。どうか,皆さんも,それぞれ自分自身は勿論でありますが,部下,職員に対して,そういう気遣いをして欲しいと思います。

 

 昨年は,世界も,あるいは日本全体でも大きな災害があり,また,色々と驚愕するような事件,事故が発生しましたが,私ども呉市におきましては,幸いに,ありがたいことに比較的良い出来事,ニュースの多い年でありました。

年明け早々には,この新庁舎が完成しました。去年の仕事始め式は,このホールを試運転という形で使いましたけれども,今年は,こうして完熟した状態で,市民の皆様にも大変好評を得た中で,このホールが使えるということを嬉しく思います。また1階において,総合窓口を実施してもらい,これにより,ほとんどの窓口業務が1階でできるようになりました。そして,シビックモールにおいては,市民交流の拠点にしたいという思いが形となって,かなり定着をしてきました。多くの人が庁舎に来てくださって,ここで待ち合わせをしたり,打ち合わせをしたり,あるいは,カフェのコーヒーを飲みながら談笑するという光景が見られるようになりました。私は,交流の拠点性というものは市役所が現在の社会において持つべき機能だろうと前から思っておりましたけれども,こういう形で定着をして来つつあるということを大変嬉しく思います。

仕事始めの式での年頭訓示2 4月には中核市に移行させていただき,そして,4月25日には日本遺産に認定をしていただきました。さらに,5月の連休明けから,大和の潜水調査にかかりました。これも,綺麗な映像が撮れて,今,大和ミュージアムで公開をしておりますけれども,多くの人が見に来てくださっているということであります。また,秋には,市立呉高校硬式野球部が中国大会で準優勝を果たし,今年の春の甲子園大会に大きな希望を繋いでくれました。また,年末から,今も上映しておりますけれども,この呉を舞台にしたアニメの映画『この世界の片隅に』が全国的なヒットをしているということで,これも大変嬉しいことであります。これらの仕事は,それぞれ担当の職員が,何年も何年もかけて努力をしてくれたことが成果となって表れたもので,本当に感謝をいたします。また,こうした,一般世間から注目を浴びるというものではなくても,糖尿病性腎症の重症化予防施策は,全国に横展開をしようと,日本政府全体の施策になっております。これは,呉発ということで,ジェネリックも同じでありましたけれども,呉市での努力が全国に波及する施策として,呉市という名前が中央でも随分多くの皆さんに認めていただけるようになりました。これも本当に担当職員の皆さんの大きな努力の成果であります。

 そして,こういう中にあって,地域包括ケアシステムの構築,あるいは,今取り組んでおります地方創生の色々な施策といったものは,私は,日本社会の矛盾そのもの,行き詰まりそのものの解を地方行政に求められている,そんな気がします。しかし,一朝一夕にこういう社会になった訳ではない。戦後の高度成長を通じて,日本の社会がどんどん変化をして来ました。そういった非常に難しい社会の局面に対して具体的に対応していくのは,地方自治体の施策しかありません。もちろん,国の指導のようなものもありますが,主体的な施策が,今,私どもに求められています。前例の無い仕事ですから,担当部署というのは大変辛いところもあるでしょうが,どうか,知恵を出し合って頑張っていただきたいと思います。

 社会が変化する時代でありますから,常に新しい課題がどんどん出てきます。そして,今まであったものが立ち行かなくなる。この立ち行かなくなったものに対する対応というのは,本当に辛いところがあります。しかし,これに我々は対応していかなければならない。辛くても頑張っていかなければならない訳であります。こういう問題について,何事も自分が当事者として対応していくから感動がある。感動があるというのは,嬉しいだけではない。悔しいこともあり,悲しいこともあります。

 感動があるということの意味を,私は今年の箱根駅伝でつくづく痛感をしました。私の母校は87年連続出場。出るのは当たり前で,14回優勝。これも今までの最高記録なのだそうですけれども,今年は,出られなかった。予選会で11番だった。そんなことで見ていても,私自身に全く参加意識が無く,何の感慨もありませんでした。私の母校は,私が1年生の12月にストライキに入りました。それから卒業証書を貰うまでの3年間,ほとんど学校に行きませんでした。1年間はストライキでロックアウトされ,全く行かなかった。2年生という学年を全く知らない。3年生も4年生も下宿か図書館で本を読んでほとんど学校には行かなかった。ですから,母校に対する愛着というものはほとんど無く,箱根駅伝の時くらいしか思い出せない。にもかかわらず,母校が出場していると,最近はずっと不甲斐ないものですから,何やっているんだという気持ちがあって,悔しいというか,頑張れという思いがありました。我々が学校へ行っていた時代には,学校はストライキをしても,駅伝部は一所懸命走っていて,5番より下になることはなかったのではないかと。母校が出場した時は,良くも悪くも心に感動があった。

 カープが弱かった時も,悔しい思いをすることがありました。広島カープがあることによって,喜ぶことも,悲しむことも,悔しいこともありましたが,そこに大きな感動がありました。もし広島にカープというチームが無かったら,我々はこんな思いで,あのプロ野球のシーズンを過ごすことはなかったと思います。よそのチームを何となく応援しているというのとは全然違います。これは,仕事も同じだということを痛切に思いました。我々が主体的に関わるから,これが辛いとか,あるいはできて良かった,こういう感動があるのであって,主体的に関わらなかったら,ああそうか,良かったですねというくらいで終わってしまいます。この,関わるということ,これを私は,本当に今回痛感をいたしました。「人生意気に感ずる」というのは,決して楽な中で出てくることではない。苦しい中で,これをやり遂げて初めて,ああ,自分の人生だ,生きている,そういう思いを持つことができる,そんな気がします。仕事始めの式での年頭訓示3

 今,我々の社会は,少子高齢化,人口減少と,これまでに経験したことがない本当に厳しい時代であります。私の若いころ,皆さんも年代の近い人はそうであったと思いますが,どんどんどんどん需要が増えていく,物流が増えていく,人が動く量,人流が増えていく。これにどう対応するか。供給が追い付かない。その供給力を付けるということが,私どもの若い時代の仕事でありました。今,全く変わってきて,これを縮小していく。そういう中で,どうやって活力を維持していくか,豊かさを維持していくか。その中に我々は希望の芽を育てていかなければならない。これが,今の我々の仕事でありますから,決して楽ではありません。

 しかし,良く良く考えてみたら,こういう理念を共有して,それを施策にして,事業化して,予算を用意して,そして実行する,これができるのは,我々市の職員だけなのです。もちろん,独り善がりになってはいけませんから,当然,議会の審査をいただく。色々な角度から議論をしていただいて,そして,それを実行に移す。その過程において,マスコミの批評など色々なものを受けます。しかし,主体的に実行する,できる,というのは我々しかいない。そういう意味では,私どもは,非常に良い仕事をさせてもらっているという気持ちを互いに共有したいと思います。当事者として責任を持って事に当たるということが,我々の仕事なのだ,ありがたいことだ,こういう思いを,今年も一緒に持って頑張っていきたいと思います。

 今年は,世界の潮流が,これまでとは相当に変化をしてくる気がします。そして,これは,日本の国のみならず,我々の呉市にも少なからず影響があるだろう,そんな気がします。しかし,どういう状況であろうと,これに冷静に対応していきたいと思います。それぞれ,各分野において課題はあります。

今年も,元気でこれに立ち向かっていきたい。皆さんとともに,この1年を頑張りたいと思いますので,今年も,どうかよろしくお願いをします。

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