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呉市立図書館 「今月のテーマ」

「出版文化」を読む

 

 現在,NHKで大河ドラマ「べらぼう」が放送されています。主人公は,江戸時代の18世紀後半を生きた蔦重(つたじゅう)こと蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)です。

 彼は江戸郊外の吉原育ちで,そこで小さな書店を営み,遊女紹介本・遊郭案内本の編集を手がけました。後に江戸の中心・日本橋に進出し,大衆的な娯楽本と浮世絵の出版を手がけ,日本一有名で勢いのある版元(印刷物の出版元・発行元)になりました。そして,世界に誇る浮世絵師,東洲斎写楽・喜多川歌麿・葛飾北斎らの作品を世に送り出し,まさにべらぼうに元気な「プロデューサー」「メディア王」として活躍しました。

 蔦屋重三郎を通して,出版業界の活動,出版物の内容,出版物の社会的な影響など,当時の本を読む男の子のイラスト様々な出版文化(出版に関わる文化全般)がみえてきます。

 呉市立図書館では,「出版文化」をテーマにした展示・貸出を行っています。これらの本で,大河ドラマ「べらぼう」を2倍,楽しんでみませんか。