観音菩薩立像|呉市の文化財
印刷用ページを表示する掲載日:2015年11月1日更新
観音菩薩立像
かんのんぼさつりゅうぞう
市有形文化財 昭和57.7.1
この像は,像高103.8cm,カヤ材で平安時代(12世紀前半)のものです。
伏目がちの典雅な面相,ゆるやかな腰のひねり,頭部を小さくして腰の伸びを際立たせる優美な造形,流れるような衣文の重なりなど,瀟洒(しょうしゃ)で軽快な藤原彫刻の本格的な作風を示しています。
しかも,都ぶりの水準の高い表現を見せるところから,在地の製作でなく,中央から当地にもたらされた像例と考えることもできます。螺髻(らけい)の形式や典雅な面相が,中尊寺瑠璃光院の大日如来像によく似ています。
所在地
蒲刈町大浦(東善寺)
交通案内
「宮田大橋」バス停下車,徒歩約15分
御開帳時以外では一般公開されていません