郷原のブチサンショウウオ|呉市の文化財
印刷用ページを表示する掲載日:2015年11月1日更新
郷原のブチサンショウウオ
ごうはらのぶちさんしょううお
市天然記念物 昭和40.10.1
ブチサンショウウオは,イモリの仲間で,郷原町大積(おおつみ)に生息するのものは体長100~130ミリメートルくらいが普通ですが,雄にはまれに140ミリメートルを越すものもいます。背面は紫黒色,または黒竭色で,腹面は淡色で全身に銀白色の斑紋があります。生息地は渓流付近の湿地で,昆虫の幼虫やミミズなどを捕食します。4月頃渓流に産卵し,約3年後に成体となります。
ブチサンショウウオの生息している場所は,大積の集落部の海抜270メートル付近で,二股に分かれている上流一体でされています。水田の間を流下する急傾斜の30~40センチメートルほどの幅の小さな溝にも生息の場をもっています。
広島県指定の動物では,昭和27年3月29日に指定された「オオサンショウウオ」がありますが,「ブチサンショウウオ」の指定は,現在のところ呉市だけで,呉市でも大積以外ではまだ報告されていません。
所在地
郷原町大積川上流
交通案内
「苗代」バス停下車,徒歩約50分または
「大積橋」バス停下車,徒歩約90分